メルセデスは、一連のレーススタートの失敗の後、クラッチシステムの変更に取り組んでいる。圧倒的な強さを見せるメルセデスだが、過去4戦は、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、効率的なスタートを切ることにしばしば苦しんできた。FIAは、先週末のF1ベルギーGPから新しいスタート手順を導入したが、メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、オーストリアGPの時点で技術的な問題を“受け入れがたい”と述べていた。
F1ベルギーGPでは、ニコ・ロズベルグがスタートに失敗し、「レースが台無しになった」と認めている。「フォーメーションラップのやり直しのせいでもある」とニコ・ロズベルグは説明。「全ての温度が上がり、状況が変わってしまった」チームのエンジニアは Auto Motor und Sport に対して「我々に関して言えば、タイヤとバイトポイントのバランスをとるためのウィンドウは非常に狭い」と明かした。メルセデスは残り8戦で新しい規約に適応できるように解決策に取り組んでいるようだが、来月後半のシンガポールGPまで準備は整わないかもしれないと報じられている。「スパとモンンツァは、オーバーテイクが可能なのでスタートが悪くてもなんとかなる。だが、シンガポールでは解決策が必要だ」とエンジニアは述べた。