メルセデスは、F1マレーシアGPでフェラーリによって鳴らされた“警鐘”に早速反応したようだ。メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、最強だったはずのシルバーアローが、セバスチャン・ベッテルが駆るフェラーリに敗れたことに驚きを隠せなかった。トト・ヴォルフは、直ちに技術面、戦略面においてこれまでのやり方を見直すと語っていた。
Bild は、メルセデスが、新たなフロントウィングの導入を前倒しし、今週末のF1中国GPで投入することになったと報道。記事によると「そのパーツはすでにマレーシアで準備ができていたようだが、メルボルンで圧倒的な勝利を収めていたことで(マレーシアで)使われることはなかった」という。「しかし、上海に向けた荷物の中にそのウィングも積み込まれていた」と同紙は付け加えた。 またトト・ヴォルフは、メルセデスがフェラーリのようなライバルの脅威に注意するのではなく、ドライバーの平等性に気を遣いすぎた結果、戦略を誤ってしまったと述べていた。 かつての常勝チームであるレッドブルのヘルムート・マルコは、そのような問題をよくわかっていると語る。「長い間優位にいると戦略を考えるときに他チームのことを失念してしまう」 とヘルムート・マルコは Sport Bild にコメント。「メルセデスはもう一度、その方法を学び直さなければならない」だが、今後はメルセデスでチームオーダーが出されるということだろうか?もしそうならば、メルセデスの“ナンバーワン”ドライバーはニコ・ロズベルグではなく、現役チャンピオンで現在のチャンピオンシップリーダーでもあるルイス・ハミルトンになるのだろうか? トト・ヴォルフは「我々の2人のドライバーは、ワールドチャンピオンになる機会を等しく与えられる」 とコメント。「単純に、これからはトラック上の出来事にもっとうまく対応していかなければならないというだけだ」
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