メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは、若手ドライバーテストに参加できないことは、残りのシーズンの開発プログラムにとって痛手だと述べた。ピレリと2013年マシンを使ってテストを行った“テストゲート”騒動では、戒告と若手ドライバーテストへの参加禁止という裁定が下された。ライバルチームは、この裁定が甘すぎると考えているが、ロス・ブラウンは若手ドライバーテストへの参加禁止は痛手だと主張する。
「我々はかなり包括的なテクニカルプログラムを計画しており、若手ドライバーテストを逃すことを我々は重大なこととみている」とロス・ブラウンはコメント。「現在、我々はプログラムのロスをリカバリーする方法を内部的に調べているし、私としては確信がない。我々が望むいくつかのことは、レース週末まで実現不可能であり、チームにとって若手ドライバーテストをやれないことは確実なロスになる」「いくつかのチームが裁定を重くないと考えているのは残念だ」当初、若手ドライバーテストは、シーズン後に将来の若い才能にチャンスを与えるものと考えられていたが、シーズン中に移行したことで、チームは新しいパーツの技術的なプログラムの一環としてテストを使用するようになっている。昨年、ロータスは受動型DRSを若手ドライバーテストで試しており、マクラーレンにとってアブダビでのテストがクルマを大きく改善させることに役立ったのは秘密ではない。ロス・ブラウンは、サム・バードを起用した若手ドライバーテストを失うことは、ピレリと現行ドライバーで実施したテストと比較すれば取るに足らないものだとの見方には同意しない。「処罰はかなり厳しいものだ。我々はピレリのために1000kmのテストを提供した。2日間で完了するはずだったが、天候によって延期された」「我々は12セットの開発タイヤをテストした。そのどれも、2013年もしくは2014年に使われることはない。ショートラン、ロングランでタイヤをテストした誰もが、何も他に予備の能力がないことはわかっている。単なるタイヤテストだ」「若手ドライバーテスト自体、ちょっと間違った名称だ。当初の意図は若いドライバーを促進するためだったが、人々はそうしていない」「チームは、完全な開発、全ての装備、システム、そして情報を得ることが必要な新しいパーツを装着した適切なクルマで1500kmのテストをする」「その他、シルバーストンに関して良いのは、レースで行った作業を継続できることだ。それも役に立つだろう。我々は非常に明白な損失を被っていると思う」「新しいパーツ、我々がレースをするレースタイヤで3日間にわたる1500kmのテストをすることは、かなり率直に言って、ことなるリーグだ」「そのようなテストを重要ではないと格下げするのは正しくない。チームによって事実が婉曲されようとしている」