ランド・ノリスのマシンに発生した電気系トラブルの影響で、マクラーレンF1は2026年F1モナコGPの週末にパドックのカーフュー規定を破ったことを明らかにした。ノリスは金曜のフリー走行2回目(FP2)終盤、ヌーベルシケイン手前でマシンが停止。チームは問題の原因究明と修復のため夜間作業を実施し、FP3に向けて大規模な作業を行った。
ノリス車の電気系トラブルで深夜作業マクラーレンは土曜日の朝に声明を発表し、ノリス車の修復のためカーフュー違反を行ったことを認めた。「昨日のFP2でランドのマシンがコース上で停止した後、チームは今朝のFP3に向けて大規模な作業を実施した」「問題を包括的に調査し対処するため、チームは昨夜カーフューを破ることを選択し、ワイヤリングハーネスを交換した。また許可された割り当ての範囲内でESMEパックも交換した」ESMEはエネルギー貯蔵システム関連のコンポーネントであり、今回のトラブルが電気系統に関係していることを示唆している。モナコ初日は苦戦するマクラーレンマクラーレンにとって金曜日は厳しい一日となった。ノリスはFP1で6番手につけていたものの、トップのシャルル・ルクレールからは1秒以上遅れていた。さらにFP2ではトラブルによって走行時間を失い、19番手でセッションを終えた。一方のオスカー・ピアストリもFP2で7番手にとどまり、首位からはほぼ同等の差をつけられていた。これまで今季の勢力図をリードしてきたマクラーレンだが、モナコではフェラーリが大きく前進。マクラーレン勢はトップ6圏内の下位争いにとどまり、予選へ向けて課題を残す結果となった。予選へ向けて原因究明を急ぐマクラーレンの最高技術責任者兼チーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルは、金曜日の走行後に次のように説明した。「ランドのセッションは、残念ながらマシンを停止させる電気系統の故障によって短縮されてしまった」「チームは根本原因の診断に全力で取り組んでいる。同じことが再発しないようにし、予選に向けてすべてを最適化することに集中したい」ノリスは開幕5戦を終えて表彰台獲得がマイアミGPの1回のみ。ランキング首位のキミ・アントネッリに73ポイント差をつけられており、タイトル争いに踏みとどまるためにもモナコでの巻き返しが求められている。予選が結果の大半を左右すると言われるモナコで、マクラーレンが一夜で問題を解決し、フェラーリやレッドブル・レーシングに対抗できるだけのパフォーマンスを引き出せるかが注目される。