マクラーレンF1チームのCEOを務めるザク・ブラウンは、新型コロナウイルス危機によってF1は“非常に脆い状態”にあり、大きな変更が行われなければ4チームを失うリスクがあると警告した。2020年のF1世界選手権は世界的な新型コロナウイルスのパンデミックによって最初の8戦が延期・中止。それ以降のいくつかレースも現状では開催できる可能性は低く、再開の目途が立っていない。
F1およびFIA(国際自動車連盟)は、グランプリのない危機的状況においてF1チームを財政的に支援するためのさまざまな措置を発表している。たとえば、新しいレギュレーションの導入を2022年に1年延期し、強制的なシャットダウンを前倒しして期間も3週間に延長している。だが、ザク・ブラウンはさらに多くの対策が必要であると述べた。「2チームに消滅の可能性があると思うかって? 現在の世界情勢を見る限り、状況にこれから非常に積極的に対応していかなければあると思う」とザク・ブラウンをコメント。「それどころか、対応を誤れば4チームの消滅もあり得る」「それにF1チームの強化には時間がかかるし、今は人々の健康と経済の危機だ。それを考えれば、今までのように多くの人が列をなして買収に名乗りを上げるかというと…今はタイミングが最悪としか思えない」「だから今、F1は非常に脆い状態にあると思っている」先週、マクラーレンは従業員の一時解雇に踏み切り、格付け機関のムーディーズはF11の見通しをポジティブからネガティブに変更した。F1チームの代表者は4月6日(月)の電話会議でコスト削減計画について話し合うことになっている。ひとつの案として、予算上限を1億5000万ドルに引き下げることが挙げられているが、いくつかの小規模なチームの支出レベルをそこに到達していない。ザク・ブラウンはさらに削減するよう求めた。「全員が1億5,000万ドルに達し、大多数のチーム(大きなチームの1つを含む)は実質的に1億5,000万ドルを下回る意思がある」また、技術規則の2023年へのさらなる延期も議論される。
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