マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、アップデートされたホンダのパワーユニットに“明らかなゲイン”があると語り、テストが終了するまでにポテンシャルをもっと見せられるはずだと述べた。 ホンダは、シーズン前最後のテストとなる第2回バルセロナテストに新スペックエンジンを投入。マクラーレンは、初日に92周、2日目に121周を走行した。
ホンダのこのアップグレードは、マクラーレン・ホンダが3月20日(日)の開幕戦オーストラリアGPで使うエンジンに近いものだという。 「明らかなゲインがある。ポテンシャルが感じられるのはいいことだ」とエリック・ブーリエはコメント。「まだ初期なのでもっとマイレージを重ねる必要があるし、これを活用してパフォーマンスを発揮するためにはもっと経験が必要だ。だが、ここまでのところ、間違いなくポテンシャルはある」 初日の走行を担当したフェルナンド・アロンソは、ホンダのパワーユニットを評価するのはまだ時期尚早だと述べていたが、エリック・ブーリエは、チームへのアロンソのフィードバックは非常にポジティブなものだったと明かした。 「彼の最初の言葉はハッピーだというものだった。違いを感じることができたそうだ。昨年、そして先週と比べてもね。直接的な比較だったので、彼も明らかに嬉しそうだった」「明日もまた楽しめるだろう。我々は昨日からマッピングに取り組んでいて、エンジンはどんどんどんどん良くなっている。だが、あまり急いで進みすぎれば信頼性の問題があるので、一歩一歩進んでいかなけれならない」 エリック・ブーリエは、信頼性トラブルが多発してテストを阻まれた昨年の同時期と比べて、マクラーレンがマシンをプッシュできるようになったことに満足感を示した。 「昨年と違ってマシンで作業することができ、多少のチャレンジもできて良かった。いくつかトラブルはあったが、非常にマイナーなものですでに解決されており、再び走り出している。作業を再開できるのはいいことだ」 ドライバビリティーや信頼性に問題はないのかと質問されたエリック・ブーリエは「マシンに新しいものを載せれば、どうしてもバランスやセットアップを見つける必要が出てくる。だが、それは実行可能な範囲だ」と述べた。
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