バルセロナテスト3日目は、ジェンソン・バトンがマクラーレン・ホンダ MP4-31の走行を担当し、テストプログラムを進めた。朝は曇り空で寒かったものの、これまでの2日間と同様、時間が経つにつれて日差しが現れ、気温も上昇していった。午前中は、前日のフェルナンド・アロンソによるプログラムを引き継ぎ、複数のコンポーネントをテストしたほか、パワーユニットの出力特性の確認や空力のデータ収集を行った。
チームは順調に作業を進め、午前中にすべてを完了。午後のプログラムでロングランを行えるように準備を行っていた。しかし、14時30分を回った頃に、マシンのハイドロ系でオイル漏れが起き、それが原因でわずかに出火したため、ピットに一瞬緊張が走る。幸いにもバトンにケガはなく、マシンへのダメージも皆無だったため、チームはすぐにこの問題の原因究明と解決に取り掛かった。そのため、プログラムはここで終了となり、3日目の周回数はトータル51周。この中でさまざまなチェックを行うことができ、テスト自体は順調に進んだため、さらなる有用なデータを得られた。第1回テストの最終日となる明日は、再びフェルナンド・アロンソが担当する。ジェンソン・バトン「午後のハイドロ系の問題によって走行を中断するまでは、これまで同様にチェックと変更を行いながらプログラムを順調に進めていました。午後の走行ができなかったのは残念ですが、これもテストのうちです。今日起きた問題から学び、明日のフェルナンドの走行時には良いテストができればと願っています」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「午前中は、今回の4日間の目的である、システムチェックに重点を置いてテストを進めました。とてもスムーズに進み、マシンの設定やセッティング変更を順調に終えることができました。午前中に予定していたプログラムを完了させ、ランチタイムの後にレースシミュレーションを始めようとしていたところで、ハイドロ系に問題が発生。マシン後部でわずかに出火しましたが、ダメージはなく、わずかなチェックと修復で済みました。こうした問題を見つけるためにテストを行っているわけですから、原因を精査し、明日の朝には予定通りのプログラムへ復帰できればと思います」中村聡 (ホンダ R&D チーフエンジニア)「今朝のプログラムでは、昨日に引き続き、異なるエンジンモードと、パワーユニットのエネルギーマネジメントの確認を行いました。午後にハイドロ系の問題が発生し、それ以上の走行はできませんでしたが、原因については現在調査を行っています。ただ、今日の51周でさらなるデータが収集できたので、それらを解析し、明日の走行に向けて準備したいと思います」関連:2016年 F1バルセロナテスト3日目:フォース・インディアがトップタイム
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