マクラーレン・ホンダは、2015年の初プレシーズンテストとなるヘレスを前に開発車両を走らせるかもしれない。マクラーレンは、今週のアブダビテストにホンダのV6ターボパワーユニットを搭載した開発車両MP4-29Hを持ち込んだが、繰り返される電気系トラブルによって、2日間全体で5周にとどまり、実質的なフル走行は3周。メインストレートを通過することはなかった。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、MP4-29Hが“完全な調査”のためにワーキングに送り返されると述べ、ホンダがダイナモで全ての問題を解決できない場合は、ヘレス前に再びフィルミングデーを利用する可能性をほのめかした。ヘレステスト前にもう一度クルマを走らせる可能性について質問されたエリック・ブーリエは「今のところはないが、あるかもしれない」とコメント。「ダイナモでの調査と走行を行い、全ての問題を修正した後、考えてみるつもりだ」「我々はここがここに持ち込んだのは基本的な技術レイアウトだった。それはうまく機能しなかった。だが、その多くはダイナモで解決することができる」「ドライバビリティやパフォーマンスについては話していない。そのためには順調に走れるクルマが必要だ。だが、我々はヘレスまでに全てのシステムがダイナモで機能することを確認することができる」走行不足に関わらず、エリック・ブーリエは、今回のアブダビテストはマクラーレンとホンダにとってポジティブなものだったと述べた。「多くの走行ができなかったのは事実だが、我々は操作に関して多くことを調査し、走行しいないときにはクルマを分解し、プロセスや今後間違っている可能性のあることについて多くのことを学んだ」「もちろん、それは我々が成し遂げたかったものではない。我々の目標はトラックでクルマを走らせ、全てのシステムを走らせることだった」「十分に良くはなかったし、満足はしていない。だが、少なくとも我々は学ぶことができた」「システムを試すこと以外にここでの発展は考えていなかった。何らかの理由で我々はそれを達成できず、失敗に終わった。だが、それでもテストはボーナスだ。同じ問題に見舞われていたら、おそらくもっと影響が出ていただろうからね」