フェリペ・マッサは、今年初めにウィリアムズの元チームメイトであるランス・ストロールが「フェリペ・マッサから何も助けは受けなかった」と発言したことに傷ついたと認める。昨年、F1から引退したフェリペ・マッサは、2017年にウィリアムズで18歳でF1デビューを果たしたランス・ストロールをチームメイトに迎えた。
2016年末に一度はF1引退を決意していたフェリペ・マッサだったが、バルテリ・ボッタスのメルセデス移籍が決まったことで、ウィリアムズからの要請を受けて、経験不足のランス・ストロールのチームメイトとして復帰することを引き受けた。しかし、今年2月、ランス・ストロールは「彼は他と同じようにチームメイトでしかなかった。彼はただ彼の仕事をしていたし、僕は僕の仕事をしていた。チームメイトが15年の経験がある人か1年の経験しかない人かで僕のアプローチは変わらない」と語っていた。Conversa com Bial のトークショーに参加したフェリペ・マッサは、そのランス・ストロールの発言について語った。「本当に謙虚な気持ちで僕は彼のために多くのことをしていた。彼に初めて会ったのは、彼が7歳のときだった。だから、彼と一緒にいて、彼の手助けをするのは僕にとって喜びだった」とフェリペ・マッサはコメント。「彼が到着したとき、スピードを見い出すこと、F1カーを理解すること、タイヤの使い方を理解するのに苦労していた。彼はまだ18歳だったからね。僕は彼ととても親しくしていたし、僕たちはいろんなことを話した。他のドライバーでは見たことのないくらい手助けしようとしていたんだ」「僕にとってのマスターメンターだった(ミハエル)シューマッハでさえ、そんなことはしてくれなかったことを僕はランスのためにやろうとしていた。そうだね、だから、動揺したよ。彼がああいう風に言うとはイメージしていなかったからね。でも、今は問題ないよ」ランス・ストロールがそのような発言をしたのは、フェリペ・マッサが経験不足な2人のペイドライバーを起用するという方針をとったウィリアムズに疑問を呈したことが原因かもしれない。フェリペ・マッサは、ロシアから大きな支援を受けるセルゲイ・シロトキンと交代されている。フェリペ・マッサは「彼らは正しくない方向に進んだ。ストロールは資金を持ち込んだことでチームに加入した」とコメント。「僕が離れた後、彼らは最高のドライバーを獲得しようとはせず、またチームに資金をもたらす別のドライバーを起用した」