フェリペ・マッサは、フェラーリの2009年の苦戦が、KERSを使用する決定をしたことであるとの非難を否定した。新技術であるKERSは冬の話題をさらったが、これまでKERSを装着しているマシンは、一度もレースに勝っていない。BMW、ルノー、マクラーレン、そしてフェラーリがKERSを搭載してシーズンをスタートしたが、開幕から一貫してKERSを使い続けているのはマクラーレンだけとなっている。
BMWは改良版KERSの開発に取り組んでいるとされているが、ルノーはスペインGPとモナコGPでKERSを搭載しない決定をしたあと、沈黙したままとなっている。ブラウンGPやレッドブルといった競争力のあるマシンに対し、フェラーリ、マクラーレン、ルノーのマシンはKERS搭載を前提にした設計となっており、それが影響しているとみられている。さらにフェラーリは、KERSの信頼性においても問題を抱えている。しかし、フェリペ・マッサは、フェラーリのKERS導入が間違いだったとは考えていない「マクラーレン、BMW、ルノーのように、我々は新技術から最大限の利益を得ることを望んだ」とマッサは語る。「ライバルがKERSを使ってうまくやり、我々がそれなしに後方に沈んでいたら、きまり悪かっただろう。だから我々はKERS使用の選択肢を選んだ」「現時点で我々はKERS搭載のベストマシンを手にしている。残念なは、搭載しないブラウンGPの方が良いということだ」関連:KERS