マルシャは、2015年シーズン開幕戦でのF1復帰を可能にする救済契約をまとめようとしている。昨年10月に管財人の管理下に置かれたマルシャは、シーズンの最終3戦を欠場したが、今でもマノー・グランプリと名を改めた状態で2015年のエントリーを保持しており、2015年の復帰は可能な状態となっている。
12月には一部の資産がオークションにかけられ、今週の21日(水)にも再度のオークションが予定されていた。そこにはチームの復帰にとって重要なパーツが含まれているとされていたが、救済契約が進行する中、今回のオークションは延期された。チーム代表のジョン・ブースは「オークションの延期によって、我々にはそこをさらに探っていくための時間が少し与えられる」と述べ、救済契約がまとまる可能性が“かなり高い”とみているという。マルシャは、3,100万ポンド(約55億1,000万円)の負債を抱えており、そのうちの1,660万ポンド(約29億5,000万円)がエンジンサプライヤーであるフェラーリに対するものであることが明らかになっている。マルシャ、そしてマルシャと同様にチーム財政が破綻したケータハムは、必要であれば今季に昨年度のF1マシンを使用する許可を得ている。今週末、元スポーティングディレクターのグレアム・ロードンは「技術的には可能だ。マノーは長くモーターレースの世界にいた。とても重要なチームであり、人々やファンにとって意味するところは大きい」とコメント。「我々は非常に懸命に取り組んでおり、容易ではないがチームがそこにたどり着くのは確実に可能だと思う」「F1にとっても朗報であり、もちろん、ファンにとっても良いニュースになるだろう。そのことはチームに携わっている者にとって非常に重要で特別なことであるため、簡単に辞めてしまいたくはない」しかし、チームが3月にメルボルンで戦うことを望む場合、今後数週間で契約をまとめる必要があり、タイムリミットは近づいている。
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