ケンタッキーフライドチキンのインドネシア法人であるKFCジャゴニャ・アヤムの代表で、GP2ドライバーのショーン・ゲラエルの父親であるリカルド・ゲラエルが、消滅したマノーのF1参戦権の買収をまだ検討しているようだ。マノーF1チームを運営していたジャスト・レーシング・サービス社は、新たな投資家を見つけることができず、1月31日(火)付けでスタッフは解雇され、チームは消滅することになった。
だが、すでにチームは解散しているものの、F1とFOMのライセンスを保有するマノー・グランプリ・レーシングは潰れてはいない。Turun Sanomat は、リカルド・ゲラエルが最後の試みを検討していると報道。報道によると、マノーの隠れた負債が浮上したことで、取引は躓いたが、リカルド・ゲラエルにとっては、かなりの安価でF1チームの資産ごと参戦権を買収することはオプションのままだという。昨年のGP2シリーズでは、リカルド・ゲラエルの息子ショーンが乗ったプルタミナ・カンポス・レーシングのマシンにKFCとジャゴニャ・アヤムのカラーリングが施された。プルタミナ・カンポス・レーシングは、長年リオ・ハリアントを支援するインドネシアの国営石油・天然ガス企業であるプルタミアとともにインドネシアのレーシングライセンスで参戦していた。プルタミナがマノーの買収契約に融資した場合、リオ・ハリアントの起用の可能性もあるが、リカルド・ゲラエルは、息子ショーンのF1デビューのためにリオ・ハリアントよりも経験豊富なドライバーを起用するかもしれないとの親馬鹿ぶりが報じられている。エイドリアン・カンポスが所有するカンポス・レーシングは、短命に終わったヒスパニア・レーシング(HRT)の誕生に関与していた。同チームは2010年にF1に新規参戦し、2012年に消滅している。