GP2タイトルを獲得してロータスのリザーブドライバーに就任したジョリオン・パーマーは、選手権では倒したフェリペ・ナッセがザウバーのレースシートを獲得したことを妬んではいないと語った。2014年、ジョリオン・パーマーは3戦を残してGP2のタイトルを決めた一方で、シーズンの大部分で遅れをとったフェリペ・ナッセは最終戦でストフェル・バンドーンに抜かれて3位でシーズンを終えた。
しかし、フェリペ・ナッセは、スポンサーのブラジル銀行(Banco do Brasil)の助けもあってザウバーのF1レースシートを獲得したのに対し、ジョリオン・パーマーはロータスでリザーブドライバーを務めることになっている。フェリペ・ナッセのポジションを羨望の目で見てはいないかと質問されたジョリオン・パーマーは「ナッセ個別に? それはない」とコメント。「僕は去年彼を倒した。彼は今年のシートを得た。そこに僕ができることなんてないよ。別のチャンスを手にした人もいるけど、他の人に何ができるかとかはあまり考えない。自分のベストを発揮できるように集中するだけのことだし、良い仕事がしてそれが報われればいいね」「でも、グリッド全体をうらやましいと思っている。なぜなら、彼らはまさに僕がしたいことをしているからね。F1でレースをするというね」ジョリオン・パーマーのロータス加入が発表された際、2015年に“かなりの数の金曜フリー走行1回目”に参加することが発表された。ジョリオン・パーマーは、それが自分の成長にとって非常に重要だと語る。「契約をまとめるにあたり、そこが最も重要な部分だった。テスト日に9チームが1台づつしか出さない場合、トラックでの走行時間を得るのはかなり難しいからね。今のF1マシンでそれなりの走行時間を得られる人は多くない。だから、そこを確保するのは間違いなく僕にできるベストだった」「でも、レース週末にもフルで参加する。デブリーフィングにも出て、エンジニアと話し、チームミーティングなどにも参加する。本当に、すべてが将来に向けてより良いチャンスに繋がっている。それによって、チャンスがやって来たときに2016年の有力ドライバー候補になれることを願っているよ」