2021年のF1世界選手権の3戦で実施が計画されている土曜日のスプリントレースは“スーパークオリファイリング(super-qualifying)”と呼ばれることになるかもしれない。スプリントレース案は、日曜日の決勝イベントのグリッドを決めるために、予選に代わって100kmのスプリントレースを実施するというもの。
現時点で、このフォーマットのトライアルには、カナダ、イタリア、ブラジルの3戦がノミネートされており、予選はFP2に代わって金曜日に行われ、スプリントレースのグリッドを決定する。前回のF1コミッションの会議では、F1チームから“幅拾いサポート”を集めたが、F1チーム代表らは、まだ正式に承認されていない土曜日のレースが、日曜日のメインイベントの重要性を損なうことがないことを望んでいる。アルピーヌF1のエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、スプリントレースの呼称として提案されている名前が“スーパークオリファイリングであることを明らかにし、週末のレースに追加する価値があると信じていると述べた。「スプリントレース、またはそれらが“スーパークオリファイリング”と呼ばれることになるかどうかに関わらず、実際に3日間の興奮をもたらすだろう」とマルチン・ブコウスキーは語った。「金曜日に予選に臨み、土曜日にレースを行い、日曜日に再びレースを行う。予選への準備は大幅に減少する。だが、ファンにとっては、サーキットか自宅かに関わらず、3日間の興奮をもたらす」「我々はお互いに競争することに夢中になっているので、チームは時々そこに目を向ける。我々は競争力とパフォーマンスを向上させることに夢中になっている。結局のところ、我々は良いショーをする必要がある。したがって、それはファンのために良いショーをするのに役立つと思っている」「だから、新しいフォーマットを試してみようではないか。それが来シーズンに持ち越したいものかどうかを知る絶好の機会だ」スプリントレースについては、フォーマットとルールを定義するためのワーキンググループが設立され、F1コミッションに承認のために提出される。F1は、日曜日の表彰式を伝統的なシャンパンスプレーの場として位置付けることで、2つのレースを区別しようとしている。「レースの象徴的なお祝いの間に違いがあることを確認する必要がある」とF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは語った。「それは、イベントの最後、日曜日の午後の象徴的な瞬間であり、スポーツイベントのピークであり、他の瞬間とは別にしておく必要がある。したがって、最も重要な祝いは、土曜日ではなく、日曜日の午後になる」ちなみに、F1は、2021年の表彰式からフェッラーリ トレントが提供する公式スパークリングワインを使用することを発表している。できれば『スーパー予選』という呼称は避けたい・・・