2018年のF1世界選手権からグリッドガールが廃止されることが決定した。伝統的にF1では各国の美女たちがドライバーのネームボードを持ってグリッドに花を添えてきた。しかし、近年では“グリッドガール”が女性差別を助長するとして廃止を求める声が高まっている。それを受け、F1の新オーナーとなったリバティメディアは、昨年末からグリッドガールについて再考を進めていた。
31日(水)、F1はグリッドガールが“現代の社会規範に反する慣行”だと判断し、2018年のF1世界選手権からグリッドガールを廃止することを発表した。F1のコマーシャルマネジングディレクターを務めるショーン・ブラッチズは「昨年を通して我々はアップデートする必要があると感じてる複数のエリアの見直しを行い、この偉大なスポーツに描く我々のビジョンによりふさわしいものにするにはどうしていくべきかを検討してきた」とF1公式サイトの声明で述べた。「グリッドガールを起用するという慣行は何十年にもわたってF1グランプリのグリッドで重要な要素となっていた。しかし、この慣習は我々のブランドバリューにそぐわないものであり、また、明らかに現代の社会規範に反していると感じた。この慣習がF1や世界に広がる新旧のファンにとって適切だとも必要だとも思えない」すでにFIA 世界耐久選手権(WEC)ではグリッドガールを廃止しており、F1でも2015年のF1モナコGPで“グリッドボーイ”を登場されるなど、試行錯誤がなされていた。今回の声明では、レース前のグリッドでの時間は“様々ゲストやパフォーマーがグランプリの魅力やスペクタクルを高めるための祝典として利用され、プロモーターやパートナーが自国やプロダクトをアピールできる”場であるべきだと定義している。この決定はF1グランプリ週末中に行われる他のモータースポーツシリーズにも適用される。
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