ランス・ストロールのフォースインディア移籍は2019年まで見送られることになりそうだ。今年8月、カナダの大富豪であるローレンス・ストロール率いるコンソーシアムがフォースインディアを買収。現在、ウィリアムズに所属する息子のランス・ストロールは、今シーズン中にも移籍すると言われており、すでにフォースインディアでのシート合わせも完了している。
しかし、ウィリアムズ、フォースインディア、ストロールはまだ決断を下していない。ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは「現時点でランスにまつわるターゲットは多少動いています」と Sky Sport F1 にコメント。「我々は議論を行っていますし、最後は彼がいつ、どこに落ち着くかを待っているところです」「我々よりもフォースインディアで何が起こるかによるところが大きいです。我々はレース毎に進めています」「我々にはランスとセルゲイがおり、それのレースも変わらないでしょう」ランス・ストロールのウィリアムズからフォースインディアの移籍は、両チームにエンジンを供給するメルセデスのドライバーであるエステバン・オコンの去就が絡んでくる。現在、オコンの2019年のシートは確定しておらず、このままでは来季のシートを得られない可能性がある。エステバン・オコンは、少なくとも今シーズンはフォースインディアでシーズン終了を迎えることになるだろうと語る。「僕の知っている限りでは、僕はシーズン終了までフォースインディアにいる」とエステバン・オコンは El Mundo Deportivo にコメント。「もちろん、素晴らしい状況ではない。将来のことがわからずに待っているのは難しいことだ。僕にできるのはコース上で示していくことだけだ」クレア・ウィリアムズは、ランス・ストロールの将来の不確実性が、将来のラインナップを検討する“妨げ”になっていることを認めるうが、決断を下すのはシーズン終了後になると語る。「現在、フォースインディアとストロールに起こっているすべてのシナリオは、我々のドライバー評価への集中を乱しています」とクレア・ウィリアムズはコメント。「現在、我々はそのプロセスの途中です。すぐに決定することはないですし、ご存じのとおり、ウィリアムズのようなチームはシーズン終了までこのままにしておく傾向があります」ウィリアムズは、2019年のドライバーとしてメルセデスの育成ドライバーであるジョージ・ラッセルを起用すると噂されており、ブラジルの Globo は、ジョージ・ラッセルの2019年のF1デビューは、残すは“契約書にサインするだけ”の状態だと報じている。