佐藤公哉は、ザウバーでのF1テストが同チームとの大きな関係に繋がるチャンスになるとは考えていないようだ。AUTO GPのランキング首位に立つ佐藤公哉は、2015年のホンダのF1復帰を控え、今もっとも期待がかかる日本人ドライバー。佐藤公哉は、金曜日に若手ドライバーテストでザウバーのF1マシンを走らせる。
だが、ザウバーはロシアの3企業とのスポンサー契約を発表し、契約の一部として2014年のF1デビューにむけてセルゲイ・シロトキンを育成するとしている。また、ザウバーには、サードドライバーとして去年のフォーミュラ・ルノー3.5のチャンピオンであるロビン・フライアンスがおり、佐藤公哉のチャンスは高いとは言えない。「テストがザウバーとの長い関係の始まりになるかどうかというにはまだ早すぎますし、適切なタイミングではないかもしれません」と佐藤公哉はコメント。「もちろん、チャンスを得られるなら、もっと多くのF1テストの機会を得られれば本当に嬉しいですが、何も確証はありません」現在、セルヒオ・カンパナと同点でAUTO GPの首位に立っている佐藤公哉は、あまり先のことを考えるよりも、まずはチャンピオンシップに集中しなければならないと述べた。「最低でも、シーズン終了時点でAUTO GP選手権のトップ3にいなければならないと思います」と佐藤公哉はコメント。「来シーズンの最優先事項は、シングルシーターでレースを続けることです。もっと高いレベルにステップアップしたいですし、理想はヨーロッパに留まることです」佐藤公哉は、先月のシルバーストンでのAUTO GPのレース2で優勝を成し遂げている。「F1は完全に異なる世界だと思います」と佐藤公哉はコメント。「AUTO GPよりも1周につき10秒くらい速いかなと思っていましたが、レース週末のタイムは実際には16秒速かったです」「クルマの感覚とスピードを想像するのは難しいですね。あまりプレッシャーは感じずに走れると思いますし、段階的に改善していきたいです」