ケビン・マグヌッセンは、パストール・マルドナドに代わって2016年の新生ルノーのF1シートを獲得すると Autosport が報じている。ルノーは、2月3日(水)にパリで記者発表会を開催するが、情報源が今後数日でケビン・マグヌッセンが契約にサインする準備を進めていることを認めたという。
報道によるとルノーとパストール・マルドナドのスポンサーであるベネズエラの国営石油会社PDVSAとの間で意見の相違があり、契約解消に至ったという。だが、ルノーとPDVSAが交渉の席に戻り、パストール・マルドナドがシートを維持するために新契約を締結するチャンスもごくわずかだが残っているが、それが実現する可能性はきわめて低く、ルノーはケビン・マグヌッセンとの契約に向いているようだ。23歳の誕生日にマクラーレンからリザーブドライバーの職を外されたケビン・マグヌッセンだが、その4か月後にF1復帰のチャンスが訪れている。一方のパストール・マルドナドは、5シーズンのF1キャリアを終える可能性が高い。現在、F1シートに空席があるのは、まだドライバーラインナップを発表していないマノー・レーシングの2つのみとなっている。ケビン・マグヌッセンはマノーのシート候補に挙げられていた。PDVSAがパストール・マルドナドの後援者のままであれば、マノーと交渉の余地は残されているかもしれない。マノーのようなチームにとって4600万ドル(約54億5000万円)は大歓迎であるが、ベネズエラは石油価格の下落によって政治と経済が不安定な状態であり、PDVSAをF1に戻すことに慎重になるかもしれない。パストール・マルドナドは、昨年9月のシンガポールGPでロータスとの契約を延長しているが、そのときはまだロータスはルノーへの売却について交渉中だった。その後、検討が重ねられ、一度はルノーもパストール・マルドナドの続投とPDVSAとのスポンサー契約を決定していたという。しかし、時間が経過し、ルノーは状況を検討。その間にPDVSAも資金提供について議論するようになった。2週間前にベネズエラでルノーとPDVSAとパストール・マルドナドの代表によって交渉が行われたが、PDVSAが今週、その件を終了させることを選択したという。時を同じくして、ルノーはケビン・マグヌッセンと議論を重ねていた。当初はサードドライバーについての議論だったとされているが、PDVSAとの交渉が決裂したことで、レース契約という結論に達したとみられている。ケビン・マグヌッセンは、ルノーでジョリオン・パーマーと組むことになる。
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