小林可夢偉が、14位で終えたF1インドGPの週末を振り返った。「インドGPは金曜日の走りはじめからクルマが決まらなくて、結局各セッション違うセッティングをトライしていました」と小林可夢偉は振り返る。「僕としてはやりたいことはたくさんあったんですが、現場でできることにも限りがあったので、とにかくなにかいい方向性が見つかればいいなというのが狙いでした」
予選では、Q3進出を狙って1周アタックに決めた小林可夢偉だったが、Q2のアタック時にシステムにトラブルが生じる。「予選に向けても本当にギリギリまで攻めてやっとQ3に行けるかどうかという状況でした。だから僕が燃料の搭載量も1周アタックに決めました。仮に2アタックにすると、1周アタックのあと1周タイヤを休めてその後もう1アタックと、3周分の燃料を積むことになりますから。Q2の1回目のアタックを中古のソフトタイヤで走ったんですが、感覚としては週末を通してクルマが一番速く感じて、2回目の新品ソフトのアタックに少し期待が持てたんですが、その時にテレメトリーのシステムに問題が起きてしまいました」「そのため、チームから僕に最適なKERSのエネルギー回生モードの連絡ができない状態でアタックに入ることになって、ブレーキバランスがおかしいまま1コーナーのブレーキングに入ることになって、思いっきりフロントがロックしてしまったんですが、もう1回アタックする燃料も積んでいないので、残念ですがまともにアタックできず予選が終わりました」17番手スタートとなった小林可夢偉は、レースでは直線スピード不足に苦しめられることになる。「決勝レースは、スタートは悪くなかったし、その後ポジションもいくつか上げたんですが、ターン3からターン4の長い直線で、後ろから何台もスピードが伸びてきて、ポジションを守ることができなかったです。結局その後はずっとトロ・ロッソの後ろにはまって、向こうはとにかく直線が速くて、DRSを使っても抜くことができなかった。それに前にクルマがいたことで、タイヤも厳しい状態だったし痛めるし、どうしようもなかったです。少しでも単独で走るチャンスがあれば、ペース自体はそこまで悪くはなかったと思いますが、フラストレーションが溜まるレースでした」「今回ポイントが獲れなかったのは痛いですが、次のアブダビはよく知っているコースだしチャンスはあると思います。とにかく週末を通じてしっかりと戦ってしっかりポイントを獲りたいです。みなさま応援よろしくお願いいたします」