F1日本GPを主催する鈴鹿サーキットは、今後予定されている鈴鹿8耐が“無観客レース”となった場合は“興行にはあたらない”との見解を示した。新型コロナウイルスの世界的な大流行は日本のモータースポーツ界にも影響を与えており、鈴鹿サーキットは4月10日(金)から臨時休業。5月11日(月)に営業再開を予定しているが、SUPER GTやスーパーフォーミュラといったそれまでのイベントやチケット販売は延期されている。
鈴鹿サーキットは7月に予定されている鈴鹿8耐のチケットの販売を開始。無観客レースになった場合の対応を示した。「我々の想定にはないですが、『無観客レース』は興行ではございません。なので、各種チケットは『延期・中止』と同じ扱いとなります」と鈴鹿サーキットは公式Twitterで述べた。2020年のF1世界選手権は開幕から9戦の延期・中止が決定している。今回、鈴鹿サーキットが鈴鹿8耐について示した無観客レースについての見解がF1にも適応されるかどうかは不明だが、F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ファンを楽しませるためならば、たとえそれが無観客レースであっても、できるだけ早くレースを開催できることを願っていると語っている。「観客のいないレースは素晴らしいことではないが、まったくレースをしないよりはましだ」とロス・ブラウンはコメント。「我々には家でじっとスポーツをフォローしてくれている何百万もの人々がいることを覚えておく必要がある。彼らの多くは孤立しており、スポーツを存続させ、スポーツに参加し、人々を楽しませることができることは、我々が抱えているこの危機において大きなボーナスとなるだろう。だが、誰も危険にさらすことはできない」鈴鹿サーキットは、新型コロナウイルスに対する社会状況を鑑みて、F1日本GPのチケットの販売スケジュールを変更したが、2020年のF1日本GPについて“予定通りの開催にむけて準備を進めている”と述べている。F1日本GPは第18戦として10月9~11日に開催が予定されており、鈴鹿サーキットは「F1日本グランプリは、予定通りの開催に向けて準備を進めていますが、現在の社会状況を鑑み一部チケットの内容に変更が生じるため、各種チケット販売スケジュールを変更いたします」とした。
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