ムジェロ・サーキットは、2020年のF1世界選手権でイタリアでの第2のレースを開催することに自信を持っている。F1は、ヨーロッパでの序盤8戦のレースカレンダーを発表しているが、新型コロナウイルスの影響によってシーズン後半に予定されていたアゼルバイジャン、シンガポール、そして、日本でのグランプリ開催の中止が決定している。
そのため、18戦のレースカレンダーの実現を目指しているF1は、シーズン後半の他のフライアウェイラウンドの実現が困難な場合に備えて、当初の2020年カレンダーにはなかったヨーロッパのサーキットでの代替開催も視野に入れている。そして、イタリアが2020年に2つのグランプリを開催することは“ほぼ確実”なようだ。それにはF1で最も歴史的なチームであるフェラーリF1の存在が大きく関わっている。今年、フェラーリF1は1000回目のグランプリ出走を迎える。9月6日にモンツァで開催される第8戦イタリアGPが999戦目となり、翌週に第9戦としてフェラーリが所有するイモラもしくはムジェロで開催するというシナリオだ。フィレンツェ市長は、地元フェラーリが所有するムジェロ・サーキットが、モンツァで行われるイタリアGPの1週間後にレースを開催できることについて楽観的だと語った。「今年のイタリアで2回目のグランプリ開催はほぼ確実だ。世界のモータースポーツの歴史的記録だけでなく、フィレンツェの歴史にも入るだろう」「ムジェロでF1を見るチャンスにこれほど近づいたことはなかった。私たちは幸運を祈っている」フェラーリF1は6月23日(水)にムジェロ・サーキットで2018年F1マシンを使用したプライベートテストを実施。セバスチャン・ベッテルは「ムジェロはF1グランプリを主催するに値すると思う。8年間運転していなかったので、トラックに慣れるまでに数周かかったけど、本当に楽しかった」と語った。
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