アイザック・ハジャーが2026年のレッドブル昇格について自信をにじませる発言を示し、以前から噂されてきた移籍が“既定路線”であるかのようなムードが強まっている。ルーキーイヤーながらポイント獲得を重ね、ザントフォールトでは表彰台も獲得したハジャーは、ドライバーズ選手権9番手につけており、その成熟度と速さから2026年にマックス・フェルスタッペンのチームメイト最有力と目されている。
一方で、現在レッドブルに在籍する角田裕毅は、フェルスタッペンと比べて苦戦を強いられている。レッドブルの決断時期は「シーズン終盤」と示唆当初はメキシコシティGP週末で決断されると見られていたが、その後レッドブルのヘルムート・マルコが「シーズンの終盤になる」と説明しており、判断時期は後ろ倒しとなってきた。ハジャーはカタールGPを前に、Motorsport Week を含むメディアに対し「どうやら、シーズン最終戦の1つ前のラウンドで決まるようだ」と語った。さらに、ドーハとアブダビの残り2戦での自身のパフォーマンスが決断材料になるのかと聞かれると、ハジャーは即答した。「絶対に違う。22戦か23戦かで決めるものではない。平均値で判断する。だから、僕が最悪の週末を過ごしたとしても、もう何も変わらない」「新レギュレーション初年度は“完璧なタイミング”」角田裕毅はカタールのスプリント予選で初めてフェルスタッペンを上回ったものの、レッドブルでの将来は不透明なままだ。その一方で、ハジャーは2026年がレッドブル昇格の理想的なタイミングになるとの考えを明かした。ハジャーはこれまでレースカテゴリーを移るたびにマシンを乗り替えており、「同じ車で2シーズン走ったことがない」と語る。「最高だ、完璧だよ。僕は毎年マシンが変わる。人生で同じ車でシーズンを連続で過ごしたことがないんだ。F2で2年走った時もレギュレーションが変わって新車だった。F4でも同じ。だから、同じ車で2年過ごす感覚がわからない」2026年はF1が新しいテクニカルレギュレーションを導入する大転換期であり、全ドライバーが“ゼロからのスタート”となる。ハジャーはその点を踏まえ、「レッドブルへの昇格には最適なタイミング」と強調している。