アイザック・ハジャーは、レーシングブルズが判断をしくじったために中国グランプリでポイント獲得を逃したことについて、「戦略を考案する」のは自分の役割ではないと主張している。7番グリッドからついにグランプリレースでスタートを切ったハジャーとチームメイトの角田裕毅は、ピレリタイヤがデグラデーションにより複数回のピットストップが必要になるほど悪化するのではないかと懸念されたため、2ストップ戦略をとった。
しかし、タイヤは予想よりも長持ちし、ほとんどのドライバーが1ストップ戦略に切り替える中、ハジャーと角田裕毅はレース前の計画を続行した。ハジャーは最終的に、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、ピエール・ガスリーの失格が考慮された後、11位に分類された。ウィリアムズのカルロス・サインツに2.5秒差でポイント獲得を逃したが、終盤にアルピーヌのジャック・ドゥーハンに引っかかったことが原因だった。レースを振り返り、ハジャーは、チームがオーストラリアGPで突然の雨の中、角田裕毅にウェットタイヤに交換するよう遅いタイミングで決定を下し、ポイント獲得を逃すという2度目の失態を犯したにもかかわらず、戦略的な判断を求めるのは自分の立場ではないと説明した。「僕にはどうすることもできない。僕はただ自分のレースをしただけだ。できる限り速く走り、ペースは本当に良かったし、マシンの後ろにつけて、同じタイヤを履くマシンに近づくこともできた」とハジャーはRacingNews365を含むメディアに語った。「でも、これは僕にとって2回目のレースで、F1では初めてのフルレースなんだ。だから、戦略を練るつもりはない」「もしプランがこれだと言ったら、そのプランに忠実になる。それだけだ。僕はレース1から戦うつもりはない」「他のドライバーはコースにとどまり、それがうまくいった。だから、僕らはそれを知ることはないだろう。でも、それほど複雑なことではない。もし1回だけピットストップしていたら、ポイント圏内でフィニッシュできていただろう。7位だったと思う。それだけだ」ハジャーは、レース終盤のドゥーハンとのバトルについても追及され、アルピーヌとのレースは無駄な努力だったと述べた。「ただひたすらにブレーキをかけ、ただ単に前を維持するためにコーナーを曲がらないようなドライバーと戦っても、意味がない」とハジャーは付け加えた。「彼にはペナルティが科せられた。僕はその戦いに勝ったということだ」