ニコ・ヒュルケンベルグは2024年末にハースF1チームを離れ、アウディF1プロジェクトに参加する予定だが、期待という点では「白紙」だという。36歳のヒュルケンベルグは3年契約を結び、2026年シーズンにアウディのワークスチームへと移行する前に、まずザウバーF1チームと組むことになる。
アウディがグリッド上に新たな名前を残すことになる一方で、既存のチームを引き継ぐことで、新しいチームが経験する困難が最小限に抑えられることをヒュルケンベルグは期待している。ヒンウィルを本拠地とするチームでの最初の2、3年に何を期待するかという質問を受けたヒュルケンベルグは「それは難しい」とRacingNews365の取材に答えた。「本当に白紙の状態だ」「一面では、それは良いことだと思う。新しいチームではないけど、新しいチームというラベルが貼られることになる。今のチームが持っている『ノウハウ』やアドバンテージが少し払拭され、誰にとってもレベルの高い戦いになる」「だから、すぐに競争力を発揮するいいチャンスになるし、できるだけ早く成功することが常に期待されている」以前から説得力はあったアウディのドライバーラインアップの後半はまだ確定していないものの、ヒュルケンベルグは、チームには豊富な経験があり、マシンを理解し、そのパフォーマンスを最大限に引き出すためのインプットで知られる人物がいると自負している。アウディのドライバーラインナップの後半はまだ確定していないが、ヒュルケンベルグは、その豊富な経験と、マシンを理解し、それを最大限に引き出すためのインプットに定評がある。その点でアウディは自分に惹かれたと感じているとヒュルケンベルグは語る。「彼らは僕の経験を評価していると思う」とヒュルケンベルグは述べた。「僕の判断力、クルマのセットアップに対する感覚、開発面でチームをプッシュすることかもしれない」一方、ヒュルケンベルグはアウディに惹かれており、彼にとっては「大きなチャンス」だったという。 2010年にF1デビューを果たした36歳のヒュルケンベルグは、200以上のレースに出場しているが、まだ表彰台に上がったことがない。彼は現在、履歴書で表彰台に上がったことがないF1史上最も経験豊富なドライバーとなった。チームの進歩と自ら設定した目標について尋ねられたヒュルケンベルグは「F1のすべてのチームと同様に、彼らも明らかに計画を持っている」と答えた。「明らかに、彼らには大きな野望がある。野心を持った巨大なプロジェクトだ。メーカーのためにレースをすれば、当然ながら常に多くの期待が寄せられる。でも、そうだね、トップチームがそうであるように、彼らもプッシュしている」アウディは、もともとは全権を掌握する計画はなかったが、2026年にザウバーの全株式を所有することになる。「このプロジェクトで前進し、成功するために必要なことだと彼らは考えたんだ」とヒュルケンベルグはアプローチの変更が持ち上がった件について答えた。ヒュルケンベルグは、アプローチの変更が持ち上がったとき、「これは彼らの戦略的決断だった。彼らは、このプロジェクトを前進させ、成功させるためにそれが必要だと感じた」と答えた。「僕にとっては以前から説得力があるように見えたけどね」