世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦の決勝レースが、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われた。予選順位のリバースグリッドで行われるオープニングレースでは、ティアゴ・モンテイロ(Castrol Honda World Touring Car Team)が7番手、ノルベルト・ミケリス(Castrol Honda World Touring Car Team)が10番手、道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)が11番手からスタートを切った。
レースは1周25.378kmを3周というニュルブルクリンク独特のもの。モンテイロは安全にスタートし、7番手をキープして最終ラップに入ったが、アクシデントでコースアウトし、タイヤがパンクしてしまう。直後に行われるメインレースのことを考え、なんとかピットに戻ったが、ダメージを負った状態で長く走行したため、マシンにさらなるダメージを与えることとなってしまった。ミケリスは好スタートで8番手にポジションを上げ、最終ラップでモンテイロの脱落により7位となった。11番手スタートの道上は、激しいバトルの中でペースが上がらず、途中13番手までポジションを落としたが、11位で完走した。その後に行われたメインレースでは、ミケリスはポールポジションからスタートしたものの、スタートで若干出遅れて首位を守りきれず、2番手でオープニングラップを終えた。その後は、迫り来る後続車から2番手を死守してゴールし、表彰台に登壇した。オープニングレースでのマシンダメージの修復が間に合わなかったモンテイロは、ピットからのスタートとなった。マシンのダメージと追い抜きが難しいコースで、なかなかポジションを上げられず、13位完走を果たすのが精一杯だった。10番手スタートの道上は、1周目にトラブルでリタイアとなった。ノルベルト・ミケリス(7位/2位)「ニュルブルクリンクで再び表彰台に上がれたことをうれしく思います。ポールポジションと2位は、私にとっては大きな喜びです。オープニングレースからクラッチに問題があることは分かっていたので、メインレースのスタートは難しいものになると思っていました。ですから2位はいい結果と思っています」ティアゴ・モンテイロ(15位/13位)「今回は、Civic WTCCに速さがありましたから、ポイントを重ねるいいチャンスだと思っていました。しかし、オープニングレースですべてが狂ってしまいました。懸命の修復でメインレースに送り出してくれたチームには感謝しますが、ピットからのスタートではポイントを獲ることはほぼ不可能です。チャンピオンシップのリーダーではなくなってしまいましたが、またこれから全力でタイトルを目指します」道上龍(11位/リタイア)「オープニングレースでは2周目にタイヤにバイブレーションが出て、チェッカーを受けたあとにバーストしました。メインレースでは、スタート直後に小さな接触があり、その影響かどうかは分からないですが、ステアリングがロックしてしまい、ピットに戻ったのですが、パワーステアリングのオイルが漏れていてレースを続けることはできませんでした。今回はポイントを獲れるチャンスだったし、自分も自信があったのでとても残念です。チャレンジングな走りを楽しみ、その中で経験を積んだという感触はあるので、また次にそれを活かしてがんばりたいと思います」古川隆一 (Honda Civic WTCC 開発プロジェクトリーダー)「優勝を狙っていただけに、非常に悔しく残念な結果に終わってしまいました。ミケリス選手はオープニングレースからクラッチに若干の不安を抱えていて、それがメインレースのスタートに影響を与えたのかもしれません。道上選手はトラブルでパワーステアリングが効かなくなってしまい、レースが続けられませんでした。ポールポジション獲得から勝利することでCivic WTCCの速さを見せつけたかったのですが、それぞれに細かなトラブルが起きてしまったことは大きな反省点です。次戦ポルトガルまでには少し時間もありますので、トラブルシューティングをしっかり行い、万全の態勢で臨みます。ポルトガルはモンテイロ選手の母国であり、ヨーロッパで最後の戦いとなります。我々にとって大切な一戦ですから、昨年に続いて勝利を飾れるよう全力を尽くします」
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