アメリカン・ホンダ・モーターならびにホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)は、8月27日(木)、インディカー・シリーズ第15戦のアクシデントで逝去したジャスティン・ウィルソン選手(Andretti Autosport)の遺族基金への参加を発表した。これは、8月30日(日)にソノマ・レースウェイで開催される、インディカー・シリーズ最終戦の決勝において、実施される。
ホンダエンジン勢として、インディカー・シリーズを戦ってきたジャスティン・ウィルソンは、先週末に開催された第14戦におけるアクシデントで負傷し、24日(月)に亡くなった。Wilson Children's Fundは、ジャスティン・ウィルソンのご息女のために今週設立された。アメリカン・ホンダ・モーターならびにHPDは、決勝レースにおいて、13台のホンダエンジン勢がそれぞれ1ラップするごとに50ドルを、Wilson Children's Fundに寄付する。全車が完走すると、約5万5000ドルの寄付が可能になる。ソノマ戦では、インディカー・シリーズのベテランドライバーで、ジャスティン・ウィルソンの親友であるオリオール・セルビアが、ジャスティン・ウィルソンが駆ったAndretti Autosportの25号車をドライブする。アート・セントシアー (HPD社長)「ジャスティンは、我々のレーシングプログラムの重要なメンバーであり、私たちの友人でもありました。アメリカン・ホンダ・モーターとHPDの全社員が、彼を失ったことを悲しんでいます。我々はこの活動を通して、彼の功績を称えるとともに、ジャスティンの多くのファンと友人たちも、悲しみに暮れる彼の家族を支援できるよう望んでいます」オリオール・セルビア「ここでコメントすることは、今までで最も難しく、適切な言葉が出てきません。私は10年以上、ジャスティンとレースをしてきました。私はレーサーとして彼を本当に尊敬しています。また彼を知るだれもが、彼の人柄のすばらしさを感じていましたし、彼は私たちにはないものをたくさん持っていたと思います。私は今週末、彼のマシンをドライブする機会を得ることができ、大変光栄に思います。この機会を与えてくれたAndretti Autosportの友人に感謝します。そして25号車をドライビングすることで、ジャスティンの妻であるジュリア、弟のステファン、そしてウィルソン家すべての人に深く触れたいと思います」ステファン・ウィルソン (ジャスティン・ウィルソンの弟)「我々家族にとって、ジャスティンのマシンをドライブする人物は、オリオール以外には思いつきませんでした。オリオールは、ライバルとして、人間として、さまざまなかたちで多くの年月を、ジャスティンの近くで過ごしてきました。オリオールがドライブしてくれるのであれば、ジャスティンも喜んでくれるでしょう」マイケル・アンドレッティ (Andretti Autosport代表)「ジャスティンは真のレーサーであるとともに、私たちのスポーツを広める役割も担っていました。Andretti Autosportのスタッフは皆、心の中でウィルソンの家族や友人たちと一緒にいます。私たちは彼が愛し、彼が望むレーシングというかたちで、彼に感謝の気持ちを表したいと思います」