ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1アメリカGPの決勝を振り返った。F1アメリカGPの決勝は、ファイナルラップまでもつれる激しい戦いとなり、マックス・フェルスタッペンが優勝。セルジオ・ペレスが3位に入り、レッドブル・レーシング・ホンダは2戦連続のダブル表彰台。ホンダF1としては1991年以来30年ぶりのアメリカGP制覇となった。
「今日のアメリカGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がポール・トゥ・ウインで優勝を飾りました」と田辺豊治。「ペレス選手が3位に入り、前戦トルコGPでのHondaスペシャルカラーに続き、今回はAcuraをリアウイングに付けたマシンで、2戦連続のダブル表彰台を獲得することができました」「フェルスタッペン選手は早めにピットインする戦略を採り、それに対してピットインを遅らせたハミルトン選手が終盤激しく追い上げを仕掛けてきましたが、レースペースを見事にマネージしてポジションを守り切り、優勝しました。マックス選手の素晴らしい走りで、とてもエキサイティングなトップ争いになったレースだったと思います」「チームメートのペレス選手は、週末を通して速さを見せ、2戦連続の3位を獲得。コンストラクターズチャンピオンシップを争うチームに大きく貢献しました」「また、今回は山本さん(マネージングディレクター)が表彰台に上がりましたが、レッドブル・レーシングからのうれしい計らいとリスペクトに感謝しています」「すくーの角田選手は、素晴らしいスタートで2台をオーバーテイクすると、その後も粘り強い走りで9位入賞を果たしました。6戦ぶりのポイント獲得、2戦連続のQ3進出と合わせて今後もこの勢いを持ってシーズン終盤を戦ってくれればと思います」「ガスリー選手についても、序盤は入賞圏内でいい走りを見せていただけに、サスペンショントラブルによってリタイアせざるを得なかったことは残念でした」「次戦は、ペレス選手の母国メキシコでのレースとなります。今シーズンのレースも残り5戦となりましたが、我々にとっては長く厳しい戦いが続きます。一戦一戦の結果がとにかく大切になってきます。チームとともに万全の準備をして次戦に臨みます」