ホンダは、F1中国GPのフリー走行2回目に向けてトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトのパワーユニットを交換。ホンダ勢では今シーズン初のパワーユニット交換となった。ホンダは、F1中国GPのフリー走行1回目のダニール・クビアトのデータに異常値を検知。フリー走行2回目に向けて交換を実施した。
ホンダが交換を選択したコンポーネントの詳細は確認されていないが、パワーユニット全体を交換したとみられている。ドライバーは、1シーズンにつき、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャジャーを3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアを2基までペナルティなしで交換できる。ホンダF1は「FP1の間にクビアのマシンのPUデータに異常値を検出した。FP1とFP2の間に問題を完全に解決するためには短い時間しかないため、我々は予防措置としてパワーユニットを交換することを決めた」と述べた。ホンダは、今シーズンからトロロッソに加えてレッドブル・レーシングにもパワーユニット供給を開始。2チーム・4台体制で2019年のF1世界選手権に挑んでいる。た。開幕戦のオーストラリアGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得。ホンダに11年ぶりの表彰台をもたらした。しかし、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、まだメルセデスとフェラーリには及んでいないと語る。「これまでのところ、今シーズンはそれなりのパフォーマンス、それなりの結果でスタートを切ることができています」と田辺豊治はコメント。「ですが、“それなり”というのは“まだ完璧ではない”ということです」「フロントランナーと我々との間にはまだ大きなギャップがあるのは明らかです。ですから、ここで他と競争するためにパフォーマンスを改善するためにプッシュしていく必要があります」「すぐにパフォーマンスを向上させることは容易ではないと理解していますが、プッシュし続けていきます」