ホンダF1は、レッドブル・レーシングが2019年からレースに勝っていくための“安定したプラットフォーム”を提供してくれると考えている。レッドブル・レーシングは6月19日(火)、今シーズン限りでルノーとの12年間にわたるパートナーシップを解消し、2019年からホンダと2年間のF1パワーユニット供給契約に合意したことを発表した。
ホンダは2015年にマクラーレンのエンジンサプライヤーとしてF1に復帰したが、パフォーマンスと信頼性不足によってわずか3年間でパートナーシップを解消。今年からレッドブルの姉妹チームであるトロロッソにF1パワーユニットの供給して有望な進歩をみせた。ホンダは、2019年からトップ3チームの一角であるレッドブル・レーシングと本格的に勝っていくことができると楽観的に捉えている。「ホンダにとって復帰してからのマクラーレンとの最初の3年間は非常に重要でした。学習の3年間でしたし、前回からF1に復帰するまでの間に我々が失ったことを学ぶことができましたからね。我々はその3年間にとても感謝しています」と山本雅史はコメント。「今年、今年トロロッソと組んだときには本当に最初からとても美しく、非常に良いコラボレーションであることがわかりましたし、我々は次のステップへの準備ができていました」「我々の次のステップとはレースに勝つことです。レースに勝つために我々はレッドブルと一緒になりましたし、それは正しい選択です」「我々は勝つためにここでモータースポーツに取り組んでいますし、ホンダにとってレッドブルと組むことはそれが非常に大きな理由のひとつです」「我々にはベースが必要です。F1でレースに勝つための安定したベースです。その理由もあり、レッドブルはF1で勝つための安定したプラットフォームを持つための最良の選択だと考えています」「ヘルムート・マルコとは何度も話をしてきましたし、彼と話をしているとき、我々はレッドブルが純粋なレースチームであり、ホンダもそうであるという点で、我々がまったく同じプラットフォーム上にいることに気づかされました。レッドブルと組むことは、我々のポテンシャルを示し、成長するチャンスです」ホンダの進歩は、F1カナダGPでトロロッソ・ホンダの2台に投入された最新の“スペック2”パワーユニットに反映されている。トロロッソ・ホンダはパフォーマンス面で前進を示しており、ホンダは現時点でのパフォーマンスはルノーにかなり拮抗していると考えている。今シーズンの進歩率を考慮すれば、ホンダは2019年にレッドブル・レーシングとともに復帰後初優勝を達成できるのではないかと質問された山本雅史は「非常に難しい質問ですね!」とコメント。「もちろん、それは難しい質問ではありますが、ベストを尽くしたいと思っています。我々は協力して取り組んでいっく必要があります。田辺(豊治/ホンダF1 テクニカルディレクター)はもちろん、我々全員が協力していかなければなりません。チャンピオンシップに勝つことは我々の目標ではありますが、かなり高いゴールだと思っています」