デビッド・リチャーズが、ホンダF1チーム買収の最有力候補とみられており、早ければこの週末中にも契約が成立するのではないかとみられている。デビッド・リチャーズは、ホンダ・レーシングF1チームの前身であるB・A・Rのチーム代表を務めていた人物。デビッド・リチャーズが会長を務めるプロドライブは、2008年にF1参戦を狙っていた。しかし、マクラーレンのカスタマーシャシーを使用するという参戦計画が認められず、計画を断念していた。
5日にF1からの撤退を発表したホンダは、英国のHonda Racing F1 Team、エンジンの供給を行ってきたHonda Racing Development Ltd.についてチーム売却の可能性も含めて協議しており、最低価格1ドルでもチームを売却することを示唆している。「売却額等については、交渉などいろいろありますが、私が考えておりますのは、もしそれによってチームとしての存続が可能であれば、そういう非常に低い金額でもいいんではないかと今は考えています」と大島裕志モータースポーツ担当執行役員は会見の場で明言している。既にホンダ・レーシングF1のニック・フライは、買収の真剣な買収オファーが届いていることを明らかにしている。買い手は、年間3億ドル(約278億円)といわれる人件費を7,000万ドル(約65億1千万円)まで削減し、700人いる従業員のほとんどが解雇されるとしても、チームの将来を確実なものにしなければならない。「売却先に関しては、あくまでも現在数百人いる現地のF1チームのエンジニアたち、彼らが出来るだけいい形でもし継続できるのであれば、それが一番だと思ってます」と福井威夫ホンダ社長は会見の場で語っている。
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