ホンダ・レーシングF1のニック・フライは、ホンダがF1撤退を発表して以来、既に3つの“信用できる”チーム買収のオファーがあったと語る。「短い時間しかない。しかし、ここ12時間で、チームを買いたいという真剣な問い合わせが3件あった」「彼らは外国人だ。それ以上は言えない」「ここ数週間、何が起こるか様子を見てみるつもりだ。まだ我々がメルボルンにいれると期待している」
「年末までに取引をしなければならないという訳ではない。しかし、それが厳粛で、潜在的な買い手であることをホンダに納得させる必要がある。それができれば、我々は1月と2月の間、資金を助成される」「チームのために700人が働いているし、現時点では通常通りだ。我々は会社の将来を決めるために3ヵ月の協議期間を設けなければならない。その間に買い手が見つかることを期待している」ニック・フライは、シーズン後半からF1に参戦する可能性は否定した。「メルボルンにいって、我々がそこにいないなら、その段階で状況は非常に厳しいだろう。例えルールがそれを許していたといしても、シーズンの開幕にいなくて、後から参戦して成功したチームの例はない。理論的には4レースは欠場することができる。しかし、これまでの歴史では誰もそうしなかった」ニック・フライは、ホンダ・レーシングF1チームが、投資家にとって、魅力的なチームであることに自信をみせている。「今回の状況は、スーパーアグリやアロウズなどの状況とは非常に異なる。彼らは限られた資産を持つチームだった。」「我々は、おそらく世界で最高峰のF1施設を持っている。ホンダはここ数年にわたって非常に多くの投資をしてきた。」「我々にはフルサイズの風洞がある。エンジン動力計、ドライビングシミュレーター、シャシーリグもある。ジェンソン・バトンとの契約があるし、来年に傑出するだろうクルマを設計したロス・ブロウンもいる」「我々にはたくさんのものがある。世界的な経済状況は明らかに弱まっているが、完全に自立できるF1チームを望む人にとってはお買い得なはずだ」