ホンダ、F1ブラジルGP初日のフリー走行で、ルーベンス・バリチェロは16番手、ジェンソン・バトンは18番手だった。今年のブラジルGPは、昨年よりほぼ2週間遅い時期に開催された。南半球のサンパウロの季節は春だが、天候不順の日々が続き、肌寒い。初日午前のフリー走行も、気温17度、路面温度21度という涼しいコンディションで始まった。さらに開始後1時間ほどして小雨が降り、滑りやすいコンディション。このセッション、バリチェロ14番手、電気系のトラブルに見舞われたバトンは15番手だった。
午後になっても気温は17度と、いっこうに上がらない。さらにメインストレートでは、かなり強い向かい風が吹いている。開始後40分頃には雨が降り出す。ブリヂストンは昨年に比べ、1段階ずつ固いコンパウンドのタイヤを2種類持ち込んだ。低い路面温度とラバーが載っていない舗装が相まって、グリップレベルは依然として低く、ペースが上がらない。バリチェロは39周を走って16番手、バトンは49周をこなして18番手だった。ジェンソン・バトンフリー走行1回目 15番手 1分13秒766フリー走行2回目 18番手 1分13秒341「忙しい一日で、両セッションで降った弱い雨により、難しいコンディションだった。オプションタイヤ(ソフト側)をうまく働かせることに、主な焦点を置いていた。誰もがオプションタイヤのグレイニングに悩んでいる様子で、僕らは1周でも、ロングランでも、オプションタイヤのパフォーマンスを発揮するために、さまざまなことを試した。午前は電気系の問題が発生し、作業時間が少しなくなってセットアップも十分ではなかったが、午後に集めた情報は、明日に向けて前進するための十分なデータといえる。」ルーベンス・バリチェロフリー走行1回目 14番手 1分13秒676フリー走行2回目 16番手 1分13秒221「僕にとって、この週末インテルラゴスでレースができるのは本当にうれしい。特に、ブラジルのファンと家族の前でだ。今日は2回のフリー走行が何の問題もなく進んだが、予想通り、マシンのパフォーマンスは不足していた。今日得たデータを最大限活用し、ベストを尽くすが、明日の予選でQ2に進むのは難しいかもしれない。」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア「今日は非常に寒く、雨も断続的に降ったことから、天候がプログラムに影響を及ぼした。グリップレベルがまちまちで、トラックは通常期待できるような改善は見られなかった。タイヤにはグレイニングが出た。この問題があることから、今日の2回のセッションで施した変更点の分析を、非常に注意深く行う必要がある。日曜にはもっと暖かいコンディションになるとの予報が出ていて、タイヤのパフォーマンスは上がりそうだ。」
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