ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、現時点でフェラーリとの契約延長交渉を行う必要はないと語り、「すでに“かなり長い契約”がある」と明かした。今季メルセデスからフェラーリへ移籍したハミルトンは、まだ表彰台に登れておらず、チームメイトのシャルル・ルクレールに対して64ポイント差をつけられている。フェラーリは彼の加入を発表した際、「複数年契約」であると説明したものの、具体的な契約年数は公表していない。
しかしブラジルGPを前にした記者会見でハミルトンは、自身が2026年以降もフェラーリに残る可能性を示唆した。「僕の契約はけっこう長いものなんだ」とハミルトンは語った。「普通は契約更新の話を始めるのは契約の1年前だから、今はまだそのタイミングには程遠いよ」メキシコGPでの裁定に不満「透明性と説明責任が欠けている」ハミルトンは前戦メキシコシティGPでフェラーリ加入後最高の予選結果となる3番手を獲得したものの、決勝ではターン4でコース外走行の際に「アドバンテージを得た」と判断され、10秒ペナルティを科されて8位に終わった。その裁定についてハミルトンは木曜の取材で次のように語った。「いまだに明確さがない。それこそが大きな問題の一つなんだ。透明性と説明責任、そしてどのように判断が下されているのかという秘密主義。それらが改善される必要があると思う」「彼ら(スチュワード)が自分たちの判断の重みを理解しているのかは分からないけど、彼らの決定がキャリアを左右し、選手権の結果を決めることもある。これまでにもそういう例を見てきた。だからこそ、何か手を打たなければならないんだ」ハミルトンの課題とフェラーリでの再起フェラーリ移籍後、ハミルトンは苦戦を強いられているが、メキシコGPでの予選3番手は明るい兆しでもあった。マシン開発が進む終盤戦、彼はフェラーリでの初表彰台、そして将来的なタイトル争いを見据えて意欲を燃やしている。契約期間をめぐる曖昧さに対しても、ハミルトンの発言は“長期的なコミットメント”を示唆しており、41歳を迎える来季以降も、フェラーリで8度目のワールドチャンピオンを目指す構えだ。
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