ルイス・ハミルトンは、2025年F1アゼルバイジャンGP金曜フリー走行を終え、今季ここまで浮き沈みの激しかったシーズンの中で「チームとしての進歩が本当に見え始めている」と満足感を示した。ハミルトンはFP1でバリアに接触して13番手に沈んだが、FP2では1分41秒293をマークし、チームメイトのシャルル・ルクレールに続くフェラーリの1-2を演出した。
「とてもポジティブな一日だった」と問われると、ハミルトンは「本当にそうだ。神に感謝する!」と笑顔で答えた。「FP1はあまりポジティブじゃなかった。正直に言えばちょっとめちゃくちゃだった。このサーキットではブレーキで大きな自信を持つ必要があるけど、ブレーキに問題を抱えていた。それに、どのサーキットも僕にとってフェラーリで初めて走る場所だから、慣れるのは簡単じゃない」「FP2に向けていくつか変更をして、ブレーキがようやく完璧に機能するようになった。ブレーキで大きなアドバンテージを得ることができたんだ」「この進歩を見られて本当にうれしい。僕たちがチームとして進んできた方向性を示している。皆の忍耐や全力の努力に心から感謝している。今ようやく、その進歩が見え始めているんだ」この日がブレークスルーとなる可能性について問われると、ハミルトンは慎重に続けた。「今日はあくまで金曜のプラクティスだ。あまり先走らないようにしたい」「皆が努力を続けてくれていることに本当に感謝したい。ファクトリーの皆、ここにいる皆、忍耐やサポート、毎週末僕を支えてくれる力をくれている。ガレージの仲間たち、マーケティングチームも大きな違いを生んでくれている」「それからティフォシ。前戦モンツァで彼らから受け取ったエネルギーで僕らは輝いていた。あのエネルギーをシーズン最後まで持ち運びたい」バクーでの週末初日、フェラーリで目を引く走りを見せたハミルトン一方、フェラーリのガレージの反対側では、バクーでポールポジションを4度獲得しているルクレールが週末の勢力図について見解を述べた。彼はマクラーレンがまだ力を隠していると考えている。「悪くはなかった」とルクレールは振り返った。「特に僕自身にはまだかなりのポテンシャルが残っていると思う。今日はあまりいい仕事ができなかった。全体的には僕たちは強そうに見えるから、それはいいことだ」「でも、大きな“ただし”がある。マクラーレンはまるで別世界にいるように見える。ランド(ノリス)はとても印象的なラップを最後まで走り切れていなかった。だから、明日はみんな驚くと思う。僕たちが彼らと戦えるとは思えないけど、他の相手と比べればいい位置にいるようだ」今後の可能性については、ルクレールはこう結んだ。「今のところ勝利を争うバトルにはならないと思う。でも“絶対ない”とは言えない。2021年や過去の予選でも、できると思えなかったのに最後にはやり遂げたことがある。だから希望は持ち続けるけど、可能性は低いと思う」