ルイス・ハミルトンは、好調なメルセデスにとどまるのではなく、2025年フェラーリに移籍することを選択したことについて、後悔はないと主張している。2022年から2025年の「グラウンドエフェクト」ルール時代を通じてメルセデスと苦戦を強いられてきた7度の世界チャンピオンは、先週末のバルセロナでチームの急速な進歩を称賛した。
「ようやく、上位陣に近づいているという確かな手ごたえを感じ始めている」とハミルトンは語った。「僕たちは大きな前進を遂げた」「徐々に、このマシンはレーシングマシンへと進化しており、うまくいけば前を走るドライバーたちと戦えるようになるだろう」ハミルトンのコメントは、チームメイトのジョージ・ラッセルよりも予選で上位に食い込むことさえもできないだろうと悲観的に予測してからわずか数週間後のことで、チームによる妨害工作の憶測を呼んだ。しかし、ハミルトンはスペインGPの予選と決勝で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)に次ぐ3位に入った。一方、ハミルトンの次のチームであるフェラーリのパフォーマンスは突然低下した。「マクラーレン、レッドブル、メルセデスに比べ、僕たちは今、数歩前進しなければならない」と2025年にフェラーリでハミルトンのチームメイトとなるシャルル・ルクレールは認める。「モナコでの勝利に目を奪われてはならない」復活したメルセデスで、ハミルトンはフェラーリで自分の後任となるカルロス・サインツを1度ならず2度も追い抜いた。しかし、ルイス・ハミルトンは、フェラーリへの移籍が迫っていることについて後悔はしていないと否定した。「僕の仕事は来年から他のチームで始まる。彼らは素晴らしい仕事をしていると思う」とハミルトンは主張した。「彼らはいくつか難しいレースをしたと思うが、モナコでレースに勝ったことを忘れてはいけない」「彼らのマシンの何が問題なのか、なぜ彼らが今のような状況にあるのかは分からないけど、彼らは(バルセロナに)アップグレードをもたらし、確実に進歩していると思う」「だから、自分の決断を後悔するようなことは全くない」しかし、イタリアのメディアは、フェラーリがテクニカルディレクターのエンリコ・カルディレをアストンマーティンに奪われようとしていると報じている。スクーデリア・フェラーリのチーム代表であるフレデリック・ヴァスールは、2025年からハミルトンと26歳のルクレールをコンビを組ませることに興奮していると主張している。「ルイスは、7回の世界選手権制覇という偉業、メルセデスでの経験など、すべての功績を携えてやって来る」とバスールはバルセロナでDAZNに語った。「私は、彼がこの挑戦に対して非常に高いモチベーションを持つと確信している。シャルルも同じだ。シャルルにとって非常に有益なものになるだろう」「彼はルイスからスポンジのように多くのことを吸収するだろう」