ルイス・ハミルトンは、F1モナコGPのプラクティスで「素晴らしい一日」を過ごした後、F1マシンにアップグレードをもたらしたメルセデスF1チームの仕事を称賛した。7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、メルセデスのW14のアップグレードを「本当に楽しんで運転した」と語った。このW14は、チームが1年以上にわたって物議を醸した「ゼロポッド」哲学をついに捨て、サイドポッドのデザインを変更したものである。
ハミルトンはモナコで行われたプラクティス1で3番手をマーク。その後のプラクティス2では、これはペースセッターで現世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンに0.5秒弱及ばない6位で初日を終えた。 モナコはメジャーアップデートを試すには理想的なサーキットではなかったが、メルセデスF1の待望おアップグレードを初めて体験し、ハミルトンは勇気づけられたようだった。「今日は総じて素晴らしい一日だった」とFP2を終えたハミルトンは語った。「今日は本当にドライブを楽しめた」「ファクトリーのみんなに心から感謝したい。クルマを作り、設計し、開発するのは簡単なことではない。そして、今日ここにたどり着くまでに、みんなが多くの時間を費やし、ハードワークを重ねてくれた」「彼らのために順調に進めることができてよかったし、多くのデータを得ることができたと思う。ここはアップグレードを最終的にテストする場所ではない。でも、クルマのフィーリングはおおむね良好だった」「セッションの最後には期待したほど近づけなかったのは残念だけど、間違いなく改善を感じられたし、感謝している」「僕たちはただひたすら削り続け、クルマからもっとジュースを搾り出すしかない」マシンで気づいた具体的な改善点はあるかと聞かれたハミルトンは、おどけた様子で「あるね、どことは言わないけど」と答えた。「でも、僕としてはパフォーマンス不足がどこにあるのかははっきりしている。だから、そのことは報告会で話し合うし、知恵を絞って、私たちが持っているものを使ってどのようにそれを実現できるかを考えていく」「でも、これで今後に向けて改善するための基盤ができたと思う」しかし、ハミルトンは土曜日の予選でメルセデスがポールポジションに挑戦する可能性を軽視した。「P1では『すごい、かなりいい感じだ』と思った。でも、僕たちはなぜかいつもP1ではかなりいい感じなんだ」とハミルトンは説明した。「このセッションでは、コンマ5秒近い差があった。コンマ3秒差までは詰められたかもしれないけど、コンマ5秒は持っていなかった。だから、様子を見ることにしよう」「一晩作業して、そこに取り組むことができるかどうかを確認していく」