FIA(国際自動車連盟)は、メルセデスF1のルイス・ハミルトンが、F1エミリア・ロマーニャGPでコースオフした際にバックでコースに復帰したことは完全にルールの範囲内だったと確認した。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、周回遅れのジョージ・ラッセルを抜こうとしてコースアウト。スリックタイヤに交換した直後であり、濡れた路面でコントロールを失うというハミルトンらしからぬミスだった。このコースアウトでバリアに接触してフロントウイングにダメージを負った。
ルイス・ハミルトンがグラベルから抜け出す唯一の方法は、リバースギアに入れることだった。ハミルトンは、スピンターンでマシンを前進させようとして失敗した後、バックでコースに戻った。1989年のポルトガルGPでは、ナイジェル・マンセルがピットを通り過ぎた後、リバースギアを使って後退したことで失格処分となっていたことから、今回はなぜペナルティが科せられなかったのかと疑問の声も挙がった。F1の競技規則の第27.3条は「走路を外れた車両のドライバーは再度復帰することができるが、それが安全であることが確認され、それにより持続的なアドバンテージを得ることが一切ない場合にのみ行うことができる」と述べている。これは、リバースギアが非合法化されていることについては言及してない。F1レースディレクターのマイケル・マシは、ルイス・ハミルトンの操縦が安全に行われたことに満足している。特に、シナリオが展開されている間、メルセデスが他のマシンの接近について彼を案内していたからだ。「彼と彼のチームの間のルイスのラジオを聞いて、彼らはサーキットの端がどこにあるかずっと彼にアドバイスしていました」とマイケル・マシは言いました。「周りの状況の完全なセットをレビューする必要があるケース・バイ・ケースの基礎だ。あの特定の状況では、私はそれをスチュワードに報告することを考えなかった」コース復帰までに時間がかかったことについてルイス・ハミルトンは「リバースに入らなかった。リバースボタンを押し続けていたけど、エンゲージするのに永遠に時間がかかった。それがうまくいくとは思わなかったので反転を試み、バーンアウトスピンを実行しようとしたけど、最終的にはバリアに行ってしまった。それを元に戻すのに長い時間がかかった」とコメント。「バックしているときは『とにかく後退し続けなければならない』と必死でバックを続けた。もし、それをしていなかったら、おそらくまだそこにいただろう」
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