ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、“白いフェラーリ”または“白鯨”と揶揄されているハースVF-22とフェラーリF1-75の類似性への指摘を一蹴した。ハースF1チームは、2016年にF1グリッドに参入したときからフェラーリと強い繋がりを持っている。ハースのF1マシンは、フェラーリ製のパワーユニットを搭載するだけでなく、スクーデリア・フェラーリのギアボックス、サスペンション、その他のパーツを使用しており、風洞にもアクセスできる。
現在、この関係はさらに発展し、フェラーリのマラネッロ本社にハースF1チーム専用のオフィスがあり、新しいVF-22は、元フェラーリのシニアデザイナーであるシモーネ・レスタが率いるチームによって設計された。ライバルチームはその関係に不満を抱いており、たとえ意図的ではないにしても、綿密なコラボレーションを恐れている。アルピーヌF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは「心配なのは、風洞を共有する人が一緒にコーヒーを飲むことができるということだ」とF1TCに語った。「そして、特に彼らがパートナーであり、コーヒーを飲みながら『あれはどうだった? 最新のフロアはどうだった? その方向はやめた方がいい。あまり良くない』と語ることができる」マクラーレンF1の代表を務めるアンドレアス・ザイドルも懸念を表明ている。「ハースとフェラーリの2台の車について具体的に話すことはできない」とアンドレアス・ザイドルは前置きしながらも「だが、一般的に、このような関係はレギュレーションの範囲内で存在する可能性があり、それらが現在どのように実施されているかが我々の懸念事項であることは秘密ではない」と語った。ハースF1チームのライバルからのコメントとチームの2022年F1マシンが“白鯨(モービディック)”と呼ばれていることについて、ギュンター・シュタイナーは、ハースF1チームが速さを見せたときはフェラーリのおかげにされ、そうではないときはチームの責任にされるのは驚くべきことだと語った。「そういった主張は常に存在していたし、これからも存在するだろう。私は落ち着いている」とギュンター・シュタイナーはF1-Insider.comに語った。「我々が良ければ、彼らは我々の車を“白いフェラーリ”と呼ぶ。だが、私たちが悪いときはそうではない。私はそれが馬鹿げたことだと気づき始めている」「妬みのために一生懸命働かなければならない。無償の同情を得るためにね。他の人たちが羨望の的にしてくれることを願っている。それは我々がとても良い仕事をしたことを意味するからだ」ギュンター・シュタイナーは以前、ハースF1チームとスクーデリア・フェラーリとの関係と、マラネッロに事務所を置くという決定について、便宜上行われたと述べた。「関係はFIAのレギュレーションによっても規制されている。我々がマラネッロにいるからといって、それ以上のことはできない」とギュンター・シュタイナーは語った。「便宜上に行われただけだ。予算上限が迫っていたために利用可能なオフィスがあり、フェラーリはすでに建物を計画していた」「我々は利用可能なオフィススペースがあったので利用した。F1の予算上限によってフェラーリから約30~35人が我々のところに異動してきた」
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