ハースF1チームのチームプランシパルを務めるギュンター・シュタイナーは、F1アゼルバイジャンGPで6位入賞の可能性を犠牲にしたロマン・グロージャンのクラッシュは、ルーキードライバーにさえも予想できなかったようなミスだったとし、チームのメンバーは良い仕事をしていると述べた。予選後にギアボックスを交換して最下位グリッドからスタートしたロマン・グロージャンは、着実に順位を上げていき、レッドブル勢の同士討ちによって6番手を走行していた。
だが、ロマン・グロージャンはセーティカーの後ろでタイヤに熱を入れるためにウィービングしている際にステアリングホイールのスイッチを間違って操作。ブレーキバランスが変わったことでリアブレーキをロックさせ、スピンしてウォールにクラッシュ。残り10周で6番手からレースをリタイアすることになった。「ルーキードライバーにさえ予想できないようなミスだった」とギュンター・シュタイナーはコメント。「我々はポイントを獲得できるクルマのポテンシャルを生かせていないと思う。我々はそのレベルにいるはずだ。クルマは非常に優れたパフォーマンスを発揮している」「レースでグロージャンは最後尾からスタートして(セルジオ)ペレスの後ろの8番手にいた。全員が1ストップだったし、それは運ではなかった。セーフティカーが入ったことで突然6番手に浮上したのは確かだ。だが、その後我々は何も得られずに終わった」ハースF1チームは、速いクルマを持っているにも関わらず、再々にわたってポイントを取りこぼしている。しかし、ギュンター・シュタイナーは、まだシーズン序盤であり、クルマが競争力を失っているわけではないと語る。「何も間違ったことはしていないとチームの人々に伝えなければならない。ロマンがウォールに突っ込んだのはあなたのせいではない、我々は良い仕事をしている、我々は良いピットストップを行った、我々はクルマをうまく準備していたとね。週末全体、予選がスタートするまでは非常にうまくやっていた。クルマに故障はなかったし、多くの優れたことをやっていた」「スタッフは自分が良いか悪いかをわかっている。勢いを得られるまで、彼らが良い仕事をしていることを断言しなければならない。彼らはまた頑張り続けている。彼らは自分たちにはそれができると確信しているからね。彼らの力不足ではない。我々がいるようなポジションでは、我々は良いチームであり、全てが良い。とにかく週末をまとめて、週末全体にわたってうまくやっていく必要がある。そこは問題はないだろう」「現時点では常に取りこぼしているように感じている。常に時間がなくってきているように感じるものだが、まだ4戦を終えただけだ。素晴らしいと言っているわけではない。もっと良い結果を出せたはずだ。だが、世界の終わりではない」