ジョージ・ラッセルは、F1イギリスGP終盤のセーフティカー中にルイス・ハミルトンをピットへ呼び戻したフェラーリの戦略について、「正しい判断だった」と擁護した。結果的にこの判断はハミルトンの2位を失わせ、フェラーリは2024年アメリカGP以来となる1-2フィニッシュを逃した。しかしラッセルは、レース再開の可能性を考えればフェラーリには難しい判断だったと理解を示している。
フェラーリの戦略を「正しい判断」と評価レース終盤のセーフティカー導入時、フェラーリは残り数周というタイミングでハミルトンに新品タイヤへの交換を指示した。チームはレース再開後の短距離勝負を想定していたが、実際にはポジションを失い、ハミルトンはジョージ・ラッセルに逆転を許して3位でフィニッシュした。レース後、ハミルトンは記者団に対し、不満を隠さなかった。「ピットに入ればポジションは維持できると思っていた。もし『ピットに入れば順位を失う』と伝えられていたら、入らなかっただろう」この結果、フェラーリはシャルル・ルクレールとの1-2フィニッシュを逃しただけでなく、タイトル争いでもハミルトンはラッセルに3ポイント差を広げられ、ランキングでは10ポイント差をつけられる形となった。それでもラッセルは、メルセデスの公式ラジオ番組『Nu Silver Arrows Radio Show』でフェラーリの判断に理解を示した。「正直なところ、僕は3位が妥当な結果だと思っていた。前にはキミ(アントネッリ)とシャルル(ルクレール)がいたし、その後キミは不運に見舞われ、さらにマックス(フェルスタッペン)にもトラブルが起きた」「ルイスはセーフティカー中にピットへ入ったけど、あれはおそらく正しい判断だったと思う。ああいう状況では、ピットに入らずレースが再開されたら『なぜ入らなかったんだ』と後悔することになる。一方でピットに入れば順位を失う」「何もしていないのに2位になったようだった」ラッセルは、自身の2位という結果についても複雑な心境だったと振り返った。「2位まで戻れたのは本当に不思議な感覚だった。レース全体を通して、すべてが僕たちに不利に働いているように感じていた。でも突然、自分たちは特別なことを何もしていないのに2位になっていた。まさに運が向いたという感じだった」さらに、シーズン前半に続いてきた不運を思えば、ようやく流れが変わったレースだったと語った。「シーズン序盤に何もかもうまくいかないように見えても、自信を失わなかった理由はそこにある。流れというものは必ず変わる。ホームレースで表彰台に立てたのは特別な瞬間だった」スローパンクでも諦めなかったラッセルレース中盤、ラッセルはマックス・フェルスタッペンを抜いて3番手へ浮上した直後、レースエンジニアのマーカス・ダドリーからスローパンクを知らせる無線を受けていた。当時の心境についてラッセルは次のように振り返っている。「特に反応はしなかった。今年は不運が続いていたからね。スローパンクを告げられた時も、『またか』という感じだった」「でも、ピットアウトした時に『14周後には2位でフィニッシュする』と言われても、そんなことはあり得ないと思っただろう」「大雨でも降らない限り、あんな展開になるとは想像もしていなかった。でも、それがモータースポーツだ。最後まで諦めず、プッシュし続けるしかない」終盤のセーフティカーを巡るフェラーリの判断は今も議論を呼んでいるが、結果的に利益を得た当事者であるラッセル自身は、レース再開の可能性を考えればフェラーリの戦略は十分に合理的だったとの見方を示した。一方で、自身の2位については速さだけで勝ち取った結果ではなく、運も味方したレースだったと率直に振り返っている。
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