メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、F1オランダGPの決勝で3番グリッドから最後尾まで順位を落として最下位に終わった後、チームの天気予報が誤っていたと語った。ラッセルはマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスのすぐ後ろのグリッドからスタートしたが、オープニングラップに雨が降った後、ステイアウトする賭けに出た。
ライバルの多くがインターミディエイトに履き替えてピットインするなか、ラッセルはスリックタイヤでウエットトラックを走り続けたが、最終的に3周目の終わりにピットインした。その結果、オープニングラップ終了時点で4番手だったラッセルは、13番グリッドからスタートしたチームメイトのルイス・ハミルトンのすぐ後ろの14番手まで後退した。「レースは実際に始まる前に終わってしまった」とラッセルは語った。「天気に関する情報はまったく間違っていた。本当に残念だった。表彰台を逃してしまった」「チームとして見直す必要がある。我々は情報を受け取っているけど、間違っていたからだ。天気を読み間違えていた。レースやエンジニアリングとは関係なく、明らかに天候の読み違えで午後のレースが台無しになってしまった。だから、何が起こったのか、なぜ他のドライバーたちはピットインを決断したのか、彼らが持っていて僕たちが持っていなかった情報は何だったのかを本気で調べて、同じミスを繰り返さないようにする必要がある」ラッセルは、メルセデスは最初のにわか雨が短時間で終わると予想していたため、リスクを冒してスリックタイヤでステイアウトすることにしたと説明した。「彼らは2分くらい続くだろうと言っていたし、2分ならあのコンディションでもなんとか耐えられていただろう」ラッセルとは語った。「でも、どんどんヘビーになっていって10分間も続いた。共同作業だし、このようなことが起こったのは、正直に言って本当に残念だった。でも、何事も経験だ」トラックが乾いてから、ラッセルはチームメイトのハミルトンが真後ろを走る中、ターン7でマシンのコントロールを失いかけた。「レース序盤の5周ほど前に角田と接触して、大きな振動があったんだ。「ミラーを少し見ただけで、次の瞬間にはトラックを離れていた。でも、壁にぶつからずに済んでよかったよ」。「レースの5周ほど前に角田と接触したのですが、振動が大きくて高速走行中は視界が見えにくかった」とラッセルは説明した。「ミラーを少し見ただけで、次の瞬間にはコースから外れていた。でも、壁にぶつからずに済んでよかった」ラッセルは、振動はレースの大部分には影響しなかったというが、それでもピエール・ガスリーと表彰台を争う機会を失ったかもしれないと考えている。「5周くらい続いたので、レースタイムを3~4秒ロスしたかもしれない」とラッセルは語った。「だから、残念だった。ルイスやランド(ノリス)、ピットから出てきたガスリーの前にいられたかもしれない。だから、ガスリーが最終的の結果を考えれば、まったく違った展開になっていたかもしれない」終盤の赤旗のあと、ラッセルはノリスに続く8番手でリスタート。しかし、リスタート1周目のターン11で軽い接触があり、パンクしてピットインを余儀なくされた。「うまく挽回していたけど、ランドとの接触が不運なレース事故でパンクを引き起こした」とラッセルは語った。「残念だけど、速いレースカーがあったのは良かった」ジョージ・ラッセル(メルセデス)「今日は厳しいレースだった。表彰台を争えると期待してレースに臨んだが、結果は17位だった。雨は数分しか降らないと予想していたが、結局は10分近く降っていた。インターの準備はできていたけど、短時間で済むならもう1~2周は我慢できると思った。でも、実際はそうではなかった。僕たちは速いマシンで悪い日になるより、その逆の方がいいけど、今日はチャンスを逃してしまった。今日はあんなに速いクルマがあったのに、天候に対する判断が不利になってしまった。でも、僕らが見せた基本的なペースからは、まだポジティブな要素もある。このサーキットが僕たちにとって強いことは分かっていた。モンツァに目を向けると、サーキットは全く違うビーストだ。頭を整理して、新しいアイデアと今週末の教訓を生かして、何ができるか考えてみるよ」