フォーミュラ2レースのウィナーであるゼイン・マロニーは、2024/25年シーズンを前にAbtフォーミュラEチームに加入し、今年末にフォーミュラEデビューを果たす。20歳のゼイン・マロニーが、フォーミュラEで初めてレースに出場するのは、12月7日にサンパウロで開催されるE-Prixとなる。それより前の11月4日から7日には、バレンシアでプレシーズンテストを開始する。
マロリーは、今年ザウバーのF1リザーブドライバーにも就任しており、バルバドス出身者として初めてフォーミュラEのレースに参加することになる。また、過去2シーズンはアンドレッティのテスト兼リザーブドライバーも務めていた。その間、マロリーはベルリン、ローマ、ミサノなど、いくつかのルーキーテストセッションに参加し、新型のGen3 Evoマシンや、ローラとヤマハの新たなコラボレーションによって開発された最初のパワートレインもすでに試している。「この挑戦をとても楽しみにしている。Abt、ローラ、そしてヤマハが新たな旅に出るこのチームに参加できるのは素晴らしい機会だ」とゼイン・マロニーは語った。「このような素晴らしい人々のグループに採用されることは、僕のキャリアにとって大きな一歩だ」「今はまだ、どこまで行けるか予想もつかない。プレッシャーは感じていないし、ただ日々改善しようとしているだけだ」ゼイン・マロニーは現在、ロダン・モータースポーツでバーレーン開幕戦のスプリントレースとメインレースの両方を制し、F2ランキングで3位につけているが、フォーミュラEへの参加により、カタールとアブダビでの最終2ラウンドを欠場することとなった。ゼイン・マロニーは、ニコ・ミュラーがアンドレッティに移籍したため、アプトでミュラーの後任となり、フォーミュラEの常連であるルーカス・ディ・グラッシとコンビを組むこととなった。「シーズン11のチームにゼインを迎えることを非常に楽しみにしている。彼とは一緒に仕事をするようになってからまだ日が浅いが、すでに新鮮な空気をチームにもたらしてくれている」と、アプトのCEOであるトーマス・ビエルマイヤーは付け加えた。「若い才能にチャンスを与え、彼らを支援することは、ABTでは何十年にもわたって受け継がれてきた伝統である。だからこそ、フォーミュラEでも同じ道を歩むことは明白だった」今シーズンは、アプト、ローラ、ヤマハの新たなパートナーシップにとって最初のシーズンとなる。ディ・グラッシは、チームのこれまでの進歩に「非常にポジティブな驚きを感じている」と語っている。マロニーは、このプロジェクトに参加するにあたり、一流ブランドと旅立ちの時点から一緒にやれるというチャンスがインセンティブになったと認めている。「僕はそれをチャンスだと捉えている。もちろんワクワクするよ」とマロニーは語った。「もし私が35歳だったら、おそらくもう少し違った考え方をしていたと思うが、まだ若いし、素晴らしいエンジニアたちとチームを開発するというこの挑戦に立ち向かう準備ができている。そして、経験豊富なルーカスから学ぶこともできる」「楽しみにしている。僕たちがどの位置につけるかはわからないけど、僕は楽観的だし、チームの誰もがグリッドの最前列を狙ってやるという高いモチベーションを持っていることはわかっている」「彼らがどれほどの速さなのかはわからないけど、自分とチームが今シーズンに向けて最善を尽くしていることは確かだ」水曜日の発表により、フォーミュラEでの出場経験のないドライバーはマロニーただ一人となった。ERTは、昨シーズンはダン・ティクトゥムとセルジオ・セッテ・カマラを起用していたが、ドライバーラインナップをまだ確定していない唯一のチームである。
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