FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長が、批判の高まりにも動じない姿勢を鮮明にした。統治問題や政治的対立、F1関係者との摩擦などを巡って就任以来たびたび物議を醸してきたビン・スライエムだが、米Forbesのインタビューでは「我々にファンは必要ない」と語り、FIAの役割は人気取りではなく公平性にあると主張した。
「FIAはF1だけではない」モハメド・ビン・スライエムは、FIAが単なるF1統括団体ではなく、世界規模のモータースポーツ連盟であることを強調した。「人々はFIAを理解していない」とビン・スライエムは語った。「FIAは連盟だ。149か国に245のメンバーがいる。FIAはF1だけではない」さらに、F1は数ある選手権のひとつに過ぎないと説明した。「F1はFIAの下にある世界選手権だ」「我々にはカートがあり、ラリーがあり、クロスカントリーがあり、GTがあり、フォーミュラEがある。本当に多くの選手権を運営している」「我々に必要なのは人気ではなく敬意」ビン・スライエムは、FIAの使命は“公平性”であり、その結果として不人気になることは避けられないとの考えを示した。「我々の使命は何か? すべての人に対して公平であり、このスポーツにとって最善を尽くすことだ」「私は決してファンを得られないだろう」その理由として、スチュワードの裁定に対する反発を挙げた。「我々のレフェリーであるスチュワードが、ドライバーのミスに対して5秒ペナルティを科せば、人々は怒る」そのうえで、FIAにとって人気は重要ではないと断言した。「我々はファンを得るために存在しているわけではない。我々はすべての人に公平であるために存在している」「我々に必要なのはファンではない」「必要なのは敬意だ。公平性と透明性が必要なんだ」F1との力関係にも言及ビン・スライエムは、リバティ・メディアや各F1チームとの間で続く権限争いについても、FIAの優位性を強調した。「F1からFIAがなくなれば、F1そのものが消える」「とても単純な話だ。FIAがなければF1は存在しない」さらに、商業権保有者やチーム、会長職は移り変わっていく存在だと語った。「プロモーターは変わる可能性がある。チームは現れては消え、ドライバーも同じだ」「会長も入れ替わる。しかしFIAは常に存在し続ける」「私を排除してもF1は残る。しかしFIAを取り除けばF1は存在できない。それだけ単純なことだ」統治姿勢への反発は今後も続く可能性モハメド・ビン・スライエムは再選を果たした一方で、近年のFIAはチームやドライバー、さらにはファンとの関係悪化がたびたび指摘されている。特にペナルティ運用や政治的発言、F1商業側との主導権争いは2026年に入っても火種となっており、今回の「ファンは必要ない」という発言は、FIAの統治姿勢を象徴するコメントとしてさらに議論を呼びそうだ。
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