F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、F1サウジアラビアGPでフェルナンド・アロンソの表彰台が取り消され、その後復活したことを受け、ピットストップ時のペナルティに関する規定を明確化した。アロンソは、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットでレッドブル勢に次ぐ3位を獲得し、2レースで2回連続の表彰台を獲得した。
レース終了後、スチュワードはアストンマーティンがペナルティを誤って処理した可能性があることを調査していたことが明らかになり、5秒が経過する前にリアジャッキがアロンソのAMR23に接触したと判断され、10秒の追加制裁を与え、アロンソは4位に後退した。しかし、アストンマーティンの審査権によってこの判定は覆され、一時はメルセデスのジョージ・ラッセルが受け継いでいた表彰台トロフィがアロンソに返還されたのである。その後、スポーツ諮問委員会が開かれ、FIAはこの問題を明確にするため、オーストラリアで各チームにスポーツ指令が発効された。競技規則 第54条4項では、「第54条3a)または54条3b)に基づくペナルティを受けた車両がピットレーンで停止している間は、そのペナルティの期間中停止しているまで作業をしてはならない」と定められている。しかし、FIAシングル・シーター・スポーティング・ディレクターのスティーブ・ニールセンが発信した指令には、次のように記されている。「明確にするため、また追って通知があるまで、この文脈では、ペナルティ中に手や道具、機器(フロントとリアのジャッキを含む)によって車やドライバーに物理的に触れることは、すべて作業とみなされる」「ペナルティ中に冷却ファンを使用することは、そのファンが車両に物理的に接触しない場合に限り許可される」「すでに一般的に行われているように、ピットストップ前に54.3aおよび54.3b条により課された複数のペナルティは、1回のピットストップで連続して受けることができる。例えば、5秒+10秒のペナルティを1回の15秒のペナルティとして消化できる」この指令に加え、今週末のアルバート・パークでのイベントから、スターティンググリッドのボックスが20cm広げられる。また、金曜日のプラクティスでは、ドライバーが車を正しくポジショニングできるよう、センターラインが試行される。