F1チームとエンジンメーカーは、シーズン間に強制的な休暇を取ることになった。FIA(国際自動車連盟)が冬季休業の導入を確認した。伝統的に8月の休暇に夏季のシャットダウンが実施されてきたが、冬の期間にF1チームやメーカーが行うことのできる作業量に強制的な制限はなかった。
これはF1カレンダーが拡大し続ける中、F1関係者の苦難が増している中での動きである。2023年には、F1史上最多の23のグランプリが開催される予定だ。ただし、冬期の作業休業期間の長さについては、まだFIAから確認されていない。また、FIAは、F1レースのスペクタクルを高めるために、今年のF1サーキット5カ所でDRSゾーンを変更することを明らかにした。新世代F1マシンの初年度に続き、いくつかの会場ではDRSパスが簡単すぎたり、ゾーンが短すぎたりすることが広く受け入れられていた。FIAは昨シーズンのデータを精査した結果、バーレーン、ジェッダ、メルボルン、バクー、マイアミの各サーキットでより良いバランスになるように調整を行うことを明らかにした。各サーキットでどのような修正が行われるかはまだ確認されていないが、メルボルンにはマシンを接近させるのに役立つ4つ目のDRSゾーンが設けられるという。FIAは、DRSゾーンの調整に加えて、バクーとマイアミで再舗装作業が行われていることを確認し、ジェッダでは視界を改善するためのサーキット調整を進めるという。また、火曜日にロンドンで行われたF1コミッションの会議では、ドライバーとチームの間で送信できる無線メッセージに関するルールが今後緩和されることも合意された。数年前、チームがドライバーを過度に指導するのを阻止するために、このような規制が設けられた。また、スプリントレースの週末に行われるパルクフェルメの運営方法にも変更が加えられる予定だ。チームは、破損しやすいパーツを交換する自由度が増し、チームによる自己申告制がより強化される。昨年のF1日本GPで問題となった、レース短縮時のポイント配分に関するレギュレーションの文言も改善された。この修正により、レースがフルに近い距離で行われた場合にのみフルポイントが与えられ、レースが短縮された場合や中断のためにフルに走ることができなかった場合には限定ポイントが与えられることになる。コストキャップもルールで定められている21戦を超えるグランプリの費用上限は、120万ドルから180万ドルに引き上げられた。これは、通常、追加イベントはヨーロッパでのレースよりも高価なフライアウェイであるためだ。