元ドライバーのマルク・スレールは、2020年のF1世界選手権で11戦を開催できれば“ラッキー”だと語る。新型コロナウイルスの世界的な大流行を受け、2020年のF1世界選手権はF1モナコGPの中止を含めて開幕から8戦の延期が決定。8月に設けていたシャットダウン期間を3~4月に前倒しして、シーズン後半になんとか新しい日程で延期になったレースを埋め合わせようとしている。
「22戦が計画されていたが、2020年の終わりまでに11戦できれば、ラッキーだとみなすことができる」とマルク・スレールは Speed Week は語った。実際、F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは17~18戦のカレンダーを期待していると語ったが、F1 CEOのチェイス・キャリーは、実際には15レースになるかもしれないと認めている。しかし、マルク・スレールは11戦で十分だと考えている。「シーズンは正式に世界選手権として数えられるだろう。なぜなら、規則によると、少なくとも8戦が必要だからだ」「キャリーがどのように15〜18戦を計画しているのが私には皆目見当がつかない」F1フランスGPの会場であるポール・リカールのディレクターであるステファン・クレアは、週末が足りなくなってしまうことを懸念している。ポール・リカールは現在、稼働を停止している。「我々はお客様の懸念やシーズン後半のスケジュールをとりまとめようとしている人たちに対応するために営業チームを待機させている。だが、残念ながらシーズン後半はそれほど長くない」「週末が足りなくなってしまうだろう。そのため、我々は延期が可能な者、キャンセルの希望する者、そして異なるフォーマットを試したいと考えている者たちとこの問題に取り組んでいる」「本当に頭が痛い問題だ。我々だけの話ではない。恐ろしいドミノ効果が起きている中で国内と国際的なカレンダーの帳尻を合わせなくてはならない。あるところに何かを適用すれば、必然的に他のところに影響が及ぶ。長い時間がかかる非常に複雑なタスクだ」だが、f1-insider.com は、15戦を下回ることになると貴重な収入源であるテレビ局との契約を失う可能性があるとし、15戦の開催が最低ラインになるはずだと報じている。
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