FIAは、F1競技規約を改定。カスタマーが1年落ちのパワーユニットを使用することを禁止した。 今年、マノーは2014年型のフェラーリエンジンを使って参戦しており、2016年のエンジンを探しているレッドブルとトロ・ロッソが、フェラーリ2015年型のパワーユニットを使用するのではないかと噂されている。しかし、FIAが、13日(火)に改訂した競技規約の第23条5項ではグリッド上の全パワーユニットは、シーズン始めにFIAによってホモロゲートされたものと同一のパワーユニットでなければならないと明記された。
今回、FIAが最新のレギュレーションを発行したのは、今年のシーズン中のアップデートを可能にしたレギュレーションの抜け穴をふさぐことが目的た。新しい規約では、エンジンマニュファクチャラーは、アップデートを施した2016年のパワーユニットを2月28日(日)までにホモロゲーションを受ける必要があり、それ以降は年末までパフォーマンスアップデートは許されない。そのため、2016年シーズンに使用可能な25トークンは、2月末までにすべて消費しなければならなくなり、その後パワーユニットの変更が認められるのは、信頼性の改善、安全性の向上、コスト削減のいずれかの目的がある場合に限られる。 第23条5項では“カスタマーの使用するパワーユニットはワークスチームと同一でなければならない”と定められている。だが、ソフトウェアと燃料、潤滑油のグレードはチーム間で異なってもいい。これにより、メルセデスとフェラーリのワークスチームが彼らのカスタマーとは異なる仕様を使うという現在のような状況は認められなくなる。 しかし、全チームが満場一致でレギュレーションの変更に同意すれば、この規約を変えることは可能となっている。ホンダ、ルノー、そして、フェラーリは、ホモロゲーションの最終期限を2月に設けることはメルセデスのアドバンテージを確定させるだけだとして、2016年もシーズン中のパフォーマンスアップデートを続けたいとの意志を表明している。
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