フレデリック・バスールは、2026年F1のスタート手順をめぐるルール変更論争について、フェラーリが改善を妨げているとの批判に反論した。フェラーリF1は今季ここまでスタート局面で明確な強みを示しており、そのことも議論に拍車をかけている。2026年の新パワーユニット・レギュレーション導入後、スタート時の安全性には以前から懸念が示されてきた。
発進直後のマシン間で大きな速度差が生じる可能性が指摘されており、実際に開幕戦オーストラリアGPでは、リアム・ローソンとフランコ・コラピントの間で接触寸前の場面も起きていた。FIAは今季開幕に向け、スタート手順に関するレギュレーションを修正した。現在のパワーユニットには、ターボの立ち上がりを補助していたMGU-Hが存在しないため、ドライバーがターボを立ち上げる時間を確保できるよう、シグナル消灯までの時間を延長している。ただし、この対応でも十分ではないと見る声は少なくない。中国GPを前にジョージ・ラッセルは、オーストラリアで多くのドライバーがバッテリー残量の少ない状態でスタートすることになった背景には、この“少し癖のある”新ルールがあったと説明した。ラッセルは、FIAから改善案が提示されたものの、フェラーリが変更に反対していると主張し、調整に否定的な立場を“利己的”だと表現した。今季のフェラーリはスタートで優位性を発揮しており、ここまで行われた2戦ともに、オープニングラップではフェラーリ勢が先頭に立っている。こうした状況を受け、フレデリック・バスールは、フェラーリはすでに現行レギュレーションに合わせてマシンを設計しており、これ以上ルールを動かすべきではないとの考えを示した。「我々はすでに、5秒の件でスタートルールを大きく変えたと思う」とバスールは中国で日曜に語った。「1年前、私はFIAのところへ行って、スタートについて懸念を提起した」「私は『みんな、これは難しくなると思う』と言った」「返ってきた答えは明確だった。レギュレーションに合わせてクルマを設計すべきであって、クルマに合わせてレギュレーションを変えるべきではない、というものだった」「我々はレギュレーションに適合するクルマを設計した」「5秒の変更や青いライトの件は、我々にとって助けにはならなかった。だが、ある段階で、もう十分だと思う。私にとっては、そうだ。これはもう終わった話だ」
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