たばこ大手のフィリップモリスは、フェラーリF1のスポンサーから完全に撤退したと報じられている。マールボロのたばこ広告から注意をそらすように設計された物議を醸した『Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)』キャンペーンが、フェラーリF1のマシンから姿を消すだけではない。フィリップモリスは、フェラーリF1との契約を完全に終了したとAuto Motor und Sportは報道。
フェラーリF1は、フィオラノで2018年F1マシンを使用したプライベートテストを実施したが、元スポンサーのサンタンデールの復帰を強調する新しいカラーリングが施された。また、フェラーリF1は、2022年の新しいチームウェアを披露したが、これまでとは異なるブラックが特徴的な配色となっており、フェラーリF1の2022年F1マシン『F1-75』とはこれまでとは異なるカラーリングを纏うことになると予想されている。さらに、フェラーリF1は、“Bチーム”であるアルファロメオとハースF1との関係も最近変化している。アルファロメオF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、フェラーリとの繋がりが時間の経過とともに薄れてきていることを否定しているが、その一方でフェラーリとハースF1との関係が深まっていることは間違いない。実際、新たな報道によると、ハースF1はフェラーリのマラネロ本社に1つではなく、2つの新しいオフィスを持っているという。1つは設計用、もう1つは専用の風洞作業用のものとされている。だが、ハースF1のギュンター・シュタイナーは、フェラーリF1のジュニアドライバーであるミック・シューマッハを乗せるチームが、フェラーリに非常に近づいているとの見方を否定する。「フェラーリと我々は常に良い関係を築いてきた。その点で大きな変化はない」とギュンター・シュタイナーは語った。しかし、ギュンター・シュタイナーは、30人以上の元フェラーリF1従業員が現在ハースのためにイタリアで働いていることを認めるも、フェラーリとハースの関係の基本的な性質は「以前と同じ」であると語った。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2022年にフェラーリF1が直接のタイトル候補になるとは予想していない。「コース上の勢力均衡の観点から地震が発生することはないと思う」とヘルムート・マルコは語った。「フェラーリがさらに一歩前進して、1~2レースに勝つことはあるかもしれないがね」