フェラーリのエンジンチーフを務めるルカ・マルモリーニは、燃料サプライヤーであるシェルとの密接な関係が今年チームに利益をもたらすと確信している。2010年からF1では給油が禁止となる。そのため、良い結果を成し遂げるためにはマシンの燃費の良さが重要なポイントとなる。ルカ・マルモリーニは、パートナーであるシェルとの密接な関係が、フェラーリができる限り燃費をセーブしながら最大限のパフォーマンスを引き出す助けになると考えている。
「2010年はとても興味深いね」とルカ・マルモリーニは語る。「ここ15年を考えれば、新しいチャレンジだ。給油の禁止によって、パフォーマンス面で燃料消費パラメータが非常に重要になった。燃料の消費を少なくできれば、マシンはより軽くなるので、ラップタイムは良くなる」「我々のチームだけでなくそれに取り組んできた。燃費の最適化はチームワークだし、エンジンマネジメントに関与しているプレーヤーも関わってくる。同様に電子系の人間やドライバーも関わってくる」「我々が同じ屋根の下で働いているという事実により、我々には燃費の最適化に関して大きなアドバンテージがある。最も大きな貢献はこの面からくる。我々が前進できたのはシェルのような重要なパートナーによることが大きい」「F10を勝てるクルマにするためのアドバンテージを持てるように、我々はシェルと一緒に潤滑油と燃料の最適化を試みてきた」ルカ・マルモリーニはまた、開発が凍結されているパワーユニットにはほとんど変更を加えなかったと語る。「エンジンは凍結されて、主要なコンポーネントは開発することができないので、直接パフォーマンスを高める可能性はかなり限られている。だから、我々は排気システムを再設計した。F10の排気システムは、かなり型にはまらないものになっている」「エンジンには2009年にあったKERSはもうないので、我々はアクセサリーを改良した。そして、エンジンコストを削減するためにマテリアルとプロセスに投資した」「信頼性のことを決して忘れてはいない。信頼性はエンジン開発活動において決して忘れることはできない。その点で、我々はベンチシミュレーション技術を最適化し、アップデートした。それらはますます複雑になっているし、シーズン中の実際の現実的なトラックにより近づいている」関連:・フェラーリ、F10を発表 - 2010年1月28日・フェラーリ F10 (主要諸元)
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